株式会社ABEJAの2024年8月期第1四半期決算を分析しましょう。同社は「ゆたかな世界を、実装する」を企業理念に掲げ、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を総合的に支援しています。
企業情報
企業名: 株式会社ABEJA
証券コード: E38109
決算期: 8月期
株式会社ABEJAの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ABEJAの決算日は8月31日で、第1四半期の期間は2023年9月1日~2023年11月30日です。四半期報告書は2024年1月11日に提出されました。
主な事業
株式会社ABEJAは、デジタルプラットフォーム事業を主な事業としています。同社は自社開発したABEJA Platformを基盤として、企業のデジタルトランスフォーメーション推進を支援しています。主にトランスフォーメーション領域とオペレーション領域の2つの事業領域で構成されており、企業のIT投資意欲が高まる中で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高653,370千円、営業利益56,754千円、経常利益56,916千円、四半期純利益47,693千円となりました。売上総利益率は60%超と高水準を維持しており、プロジェクト開始の遅れが影響したものの、全体としては良好な業績となっています。
売上・利益の推移
売上はトランスフォーメーション領域が481,932千円と全体の73.8%を占めており、オペレーション領域は171,437千円でした。前年同期比では売上高は大幅に増加していますが、前事業年度との比較では減少しています。これは主にプロジェクトの遅れによるものですが、売上総利益率が高水準を維持しているのが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ABEJAの四半期貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は4,000,510千円で、前事業年度末から108,980千円減少しました。主に現金及び預金が191,057千円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は386,853千円で、前事業年度末から241,753千円減少しました。主に未払法人税等が103,214千円、未払消費税等が60,376千円、賞与引当金が67,367千円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産は3,613,656千円で、前事業年度末から132,772千円増加しました。これは新株予約権行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ42,539千円増加したこと、および四半期純利益の計上により利益剰余金が47,693千円増加したことによるものです。
ROAとROE
ROAは計算できませんが、ROEは前期の12.3%から当期5.1%と大幅に改善しています。これは純資産が増加したことで自己資本が充実したことが要因と考えられます。今後の事業拡大に向けてさらなる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末から191,057千円減少していることから、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていると考えられます。これは主に法人税等の納付によるものです。投資活動およびファイナンス活動の影響は軽微と見られます。
配当の支払額
当第1四半期会計期間中に配当は行われておらず、今後の配当予定についても未定となっています。
今後の展望
株式会社ABEJAは引き続きABEJA Platformを活用したデジタルトランスフォーメーション支援に注力していく方針です。当第1四半期のリード数は前年同期比で1.5倍と好調で、企業のデジタル化ニーズは引き続き強いものと考えられます。コストコントロールも問題なく、第2四半期以降はリード数の増加と従業員数増によるリソース拡大を売上伸長につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ABEJAは企業のデジタルトランスフォーメーション支援に特化した事業を展開しており、当第1四半期は売上総利益率が高水準を維持するなど好業績を収めています。プロジェクトの遅れがあったものの、引き続き企業のIT投資意欲が高く、今後の事業拡大が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ABEJAの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ABEJAは8月31日が決算日で、第1四半期の期間は2023年9月1日~2023年11月30日です。当第1四半期の業績は好調で、売上高653,370千円、営業利益56,754千円を計上しました。一方、配当は未定となっています。今後の事業拡大が期待される企業として注目されるでしょう。