この度の南海プライウッド株式会社の決算報告、大変興味深いものでした。売上高は前年同期比3.9%増加の18,002百万円と堅調な業績を収めたようですね。主力の木材関連事業では利益率の低下に課題も見られますが、海外子会社の業績改善や新規市場開拓」など、企業の成長に向けた積極的な取り組みが伺えます。今後のコスト管理と新規需要の開拓に注目していきたいと思います。
企業情報
企業名: 南海プライウッド株式会社
証券コード: 78870
決算期: 2023年3月期
南海プライウッド株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
南海プライウッド株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の四半期報告書が本日2024年2月14日に提出されました。
主な事業
南海プライウッド株式会社は、主に収納建材の製造・販売を行う木材関連事業が中心です。また、その他に電線関連事業や一般管工事関連事業も手掛けています。
収納建材では、キッチンや壁面収納などの「収納材」が主力製品となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が18,002百万円と前年同期比3.9%の増加となりました。一方で、営業利益は717百万円と26.4%の減少となりました。
利益率では、営業利益率は4.0%と低下しているものの、経常利益率は8.1%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
直近3年の推移を見ると、売上高は緩やかな増加傾向にあります。一方で、営業利益は2022年3月期を境に減少に転じています。これは、主力のキッチンなどの収納材の販売の伸び悩みや、原材料価格高騰の影響が大きいようです。
しかし、経常利益は為替差益の計上などにより大幅な改善を果たしました。
四半期連結貸借対照表について
南海プライウッド株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は32,184百万円となっています。前期末比で837百万円の増加です。
資産の部
流動資産は18,483百万円と前期末比190百万円増加しています。主な要因は電子記録債権の増加などです。固定資産は13,701百万円と646百万円増加しています。
負債の部
負債合計は8,170百万円と693百万円減少しました。流動負債は4,955百万円と628百万円減少、固定負債は3,215百万円と64百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は24,013百万円と前期末比1,530百万円増加しています。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前年同期の5.6%から4.5%に低下しています。ROEも前年同期の8.1%から3.3%に大幅に低下しています。
これは主に営業利益の減少が影響しているものの、経常利益の改善や株主資本の増加により、収益性と株主資本利益率の低下は抑えられている状況にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は未作成のため、直近の決算期のキャッシュフローを確認すると、営業活動によるキャッシュフローは2,156百万円の増加となっています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは912百万円の減少となっています。財務活動では1,097百万円の減少となっているため、現金及び現金同等物は前期末比147百万円増加しています。
配当の支払額
当第3四半期における1株当たりの配当金は150円と前年同期の200円から減額されています。これにより、配当総額は145百万円となっています。
今後の展望
南海プライウッド株式会社は、収納建材のトップメーカーを目指して、新製品の開発や、リフォーム・リノベーション市場への販売強化に注力しています。また海外市場でも、フランス子会社の収益改善を図るための施策を進めています。
今後は、コスト管理と新規需要の開拓により、業績の回復と更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
南海プライウッド株式会社は、主力の収納建材事業の低迷はあるものの、経常利益の改善や海外子会社の再建など、中長期的な成長に向けた取り組みを推進しています。今後の業績回復と新規市場開拓に注目していきたいと思います。
南海プライウッド株式会社の決算日や配当についてまとめました。
南海プライウッド株式会社の決算期は3月期で、第3四半期の四半期報告書が2024年2月14日に提出されました。配当金は1株当たり150円で、配当総額は145百万円となっています。今後の業績回復と新規需要の創出に期待が持てる企業といえるでしょう。