- アフラック株(AFL)は2026年9月時点で110〜120ドル台で推移しており、52週レンジは104.66〜130.22ドルとなっている
- 年間配当は1株あたり2.44ドル、配当利回りはおよそ2.09%で、四半期ごとに0.61ドルが支払われている
- 43年連続の増配を継続しており、配当王(50年連続増配)まであと数年に迫っている
- 収益の柱は米国事業だけでなく、税引前調整後利益の約3分の2を占める日本事業にある
- 2026年第1四半期・第2四半期とも調整後EPSは1.75ドルで、四半期ごとの増減はあるものの安定した収益基盤を維持している
アフラック株の株価動向(2026年9月時点)
アフラック(Aflac Incorporated、ティッカー:AFL)は、がん保険や医療保険といった第三分野保険を主力とする米国の保険会社で、ニューヨーク証券取引所に上場している。2026年9月初旬時点の株価は117ドル前後で推移しており、直近では前日比プラス圏で取引を終える場面も見られた。年初来では110ドル台からスタートし、一時120ドル台まで上昇する局面もあるなど、比較的落ち着いたレンジ内での値動きが続いている。
ポイント:52週ベースの株価レンジは104.66ドル〜130.22ドルとなっており、下値・上値ともに比較的緩やかな値幅で推移していることがうかがえる。
保険株全体としては、金利環境や為替動向の影響を受けやすい業種であるため、短期的な値動きだけでなく、四半期ごとの決算内容や配当政策の発表が株価のトリガーになりやすい点は押さえておきたい。
配当実績:43年連続増配という強み
アフラック株が長年にわたり多くの配当重視の投資家から支持されてきた最大の理由が、43年連続の増配という実績だ。米国株市場には「配当貴族(25年以上連続増配)」「配当王(50年以上連続増配)」と呼ばれる銘柄群があるが、アフラックはすでに配当貴族の基準を大きく上回っており、配当王入りまであと一桁の年数に迫っている状況にある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間配当(1株あたり) | 2.44ドル |
| 配当利回り | 約2.09% |
| 四半期配当 | 0.61ドル |
| 連続増配年数 | 43年 |
注意点:配当利回り自体は米国高配当株の中で突出して高い水準ではないが、増配の継続性・安定性という観点で評価されている銘柄であることを押さえておきたい。
2026年第1四半期の配当については前年から5.2%の増額が発表されており、長期にわたって株主還元姿勢を強めてきた企業文化がうかがえる。短期的な利回りの高さよりも、長期で配当が積み上がっていく「配当成長株」としての魅力を評価する投資家が多いのも特徴だ。
2026年の業績動向:EPSと収益構造
直近の決算を見ると、2026年第1四半期の調整後EPS(1株あたり利益)は1.75ドルで前年同期比5.4%の増加となった。一方で第2四半期の調整後EPSも1.75ドルとなったものの、こちらは前年同期比で1.7%の減少となっており、四半期ごとに増減はあるものの、大きく崩れることなく安定したレンジで推移している。
好材料:四半期ベースでEPSが1.7ドル台後半で安定していることは、保険引受収益とキャピタルマネジメントのバランスが取れていることを示していると評価されている。
収益全体で見ると、2026年第1四半期の売上高は43億ドル規模となり、そのうち約16億ドルが日本事業からの収益となっている。これは全体の3分の1超を占める規模であり、アフラックが単なる「米国の保険会社」ではなく、日米にまたがる事業構造を持つグローバル企業であることを表している。
アフラックにとっての日本事業の重要性
アフラック株を語るうえで欠かせないのが、日本市場における圧倒的な存在感だ。がん保険を中心に日本で長年にわたり販売網を築いてきた経緯があり、保険料収入ベースではグループ全体の約7割を日本事業が占めているとされる。さらに税引前調整後利益で見ると、日本事業が全体の約3分の2を稼ぎ出しており、米国事業を上回る収益貢献をしている点は特筆すべきポイントだ。
知っておきたいポイント:日本での収益比率が高いということは、円相場の変動がアフラックの業績・株価に影響を与えやすい構造であることを意味する。日本の投資家にとっては、為替ヘッジの有無や円建て換算後の実質的な収益動向にも注目したいところだ。
日本での主力商品はがん保険や医療保険といった第三分野保険であり、高齢化が進む日本社会において引き続き根強い需要が見込まれる分野とされている。国内生命保険会社との競争は続いているものの、長年培ってきたブランド力と代理店網は大きな強みとなっている。
投資家が押さえておきたい注目ポイント
アフラック株への投資を検討するうえで、押さえておきたい観点を整理する。
- 配当成長の継続性:43年連続増配という実績は、景気サイクルを問わず株主還元を継続してきた証であり、長期保有を前提とする投資家にとって心強い材料といえる。
- 日米二拠点の収益構造:米国事業と日本事業の両方から収益を得ることで、単一市場に依存しない事業分散が図られている。
- 金利・為替環境の影響:保険会社である以上、運用資産の金利環境や、日本事業比率の高さゆえの為替変動には目を配っておきたい。
- 株価のレンジ推移:直近1年では104〜130ドル程度のレンジで推移しており、急激な値動きよりも比較的安定した値動きが続いている点も特徴だ。
豆知識:米国では「Aflac Duck(アヒルのキャラクター)」を使ったCMで広く知られており、保険会社としてのブランド認知度の高さも長期的な事業基盤の強さにつながっていると評価されている。
短期的な株価変動だけに一喜一憂するのではなく、連続増配の実績や日米にまたがる収益構造といった中長期的なファンダメンタルズを踏まえて投資判断を行う姿勢が重要になる。特に配当再投資を前提とした長期積立のような投資スタイルとは相性がよいとされる銘柄でもある。
まとめ
アフラック株は、2026年9月時点で110〜120ドル台のレンジで推移しており、年間配当2.44ドル・利回り約2.09%という水準に加えて、43年連続増配という実績が最大の特徴となっている。収益構造の面では、米国事業だけでなく日本事業が利益の大きな部分を支えており、日米両市場の動向がともに株価材料となりやすい点は理解しておきたい。2026年の四半期決算でも調整後EPSは1.7ドル台後半で安定しており、配当成長と収益の安定性を重視する投資家から引き続き注目されている銘柄といえる。
アフラック株、43年連続増配の実績と最新動向をまとめました
アフラック株の最大の魅力は、長期にわたって積み上げてきた配当実績と、日米にまたがる安定した収益基盤にある。株価自体は近年比較的落ち着いたレンジで推移しているが、配当王入りが視野に入る増配実績や、日本事業を含めた収益構造の分散は、中長期の資産形成を考える投資家にとって参考になるポイントが多い。今後も四半期ごとの決算発表や配当政策の動向をあわせて確認しながら、投資判断の材料としていきたい。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、金融アドバイスではありません。個別のケースについては専門家にご相談ください。

















