三愛オブリ株式会社の2023年度第3四半期決算報告書が発表されました。この企業は石油関連事業や航空関連事業などを展開する大手総合エネルギー企業です。今回の決算では、レジャー需要の増加などにより売上高が前年同期比1.5%増加し、経常利益も25.3%増加と好調な業績を収めています。特に航空関連事業の売上高が大幅に増加したことが大きな要因となっています。
企業情報
企業名: 三愛オブリ株式会社
証券コード: 80970
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
三愛オブリ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三愛オブリ株式会社の決算は、3月31日を基準日とする年1回の決算です。第3四半期の決算は、2023年12月31日を基準日として行われています。
主な事業
三愛オブリ株式会社は、石油製品や化学品の製造・販売、ガス事業、そして空港の燃料供給などを主な事業としています。特に石油関連事業や航空関連事業が収益の柱となっています。化学品事業や金属表面処理事業なども手掛けており、エネルギー事業を中心とした総合商社の性格を持っています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高が4,856億83百万円と前年同期比1.5%の増加、経常利益が135億43百万円と25.3%増加と好調な状況です。航空関連事業の好調な業績が大きく寄与しています。また営業利益率は2.6%、経常利益率は2.8%と、前年同期と比べて改善がみられています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は毎年600億円以上増加しており、2023年3月期には6,478億33百万円まで伸びています。一方で、経常利益は2021年3月期の138億38百万円から2023年3月期には160億38百万円と、着実に増加傾向にあります。この背景には、石油関連事業や航空関連事業の好調な業績がありました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が2,141億87百万円となっています。前年度末から約130億円増加しており、主な理由は受取手形、売掛金及び契約資産の増加によるものです。一方、負債合計は948億86百万円で、前年度末から約110億円増加しています。これは主に支払手形及び買掛金の増加によるものです。
資産の部
流動資産は前年度末から約100億円増加の1,082億41百万円となっています。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことによります。固定資産は前年度末から約30億円増加の1,059億45百万円となっています。
負債の部
流動負債は前年度末から約113億円増加の788億73百万円となっています。これは主に支払手形及び買掛金が増加したことによります。固定負債は前年度末から約3億円減少の160億12百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は前年度末から約18億円増加の1,193億円となっています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによります。自己資本比率は52.9%と、前年度末の55.5%から低下しています。
ROAとROE
三愛オブリ株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、ともに前年同期から改善傾向にあります。ROAは4.0%、ROEは7.0%となっており、事業の収益力が高まっていることがわかります。これは主に、石油関連事業や航空関連事業の好調な業績に支えられています。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは177億円の増加となっています。これは主に、税金等調整前四半期純利益の計上や売上債権の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは37億円の減少となっており、有形固定資産の取得などが主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払などにより64億円の減少となっています。
配当の支払額
三愛オブリ株式会社は、株主への利益還元を重視しており、2023年6月期の年間配当金は1株当たり66円と前期から10円増配となりました。また、2023年12月期の中間配当は1株当たり30円と、こちらも前期から4円の増配となっています。このように、着実な増配を続けている企業といえるでしょう。
今後の展望
三愛オブリ株式会社は、中期経営計画「Challenge2030」に沿って、低炭素・循環型社会に対応した事業ポートフォリオの構築を目指しています。具体的には、人材育成の強化や新規事業の開発に取り組んでおり、今後の業績にも期待が持てるでしょう。また、環境対策への取り組みにも力を入れているため、ESG投資家からも注目を集めていくことが予想されます。
編集部のまとめ
今回の三愛オブリ株式会社の決算では、石油関連事業や航空関連事業の好調な業績により、売上高、経常利益ともに前年同期から増加しました。特に航空燃料の取扱量が増加したことが大きな要因となっています。今後も中長期的に航空需要の回復が期待できることから、同社の業績は引き続き好調に推移するものと見られます。また、環境配慮型の新規事業にも力を入れており、持続可能な成長の実現が期待されます。
三愛オブリ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三愛オブリ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算は2023年12月31日に行われています。また、2023年度の年間配当金は1株当たり66円、中間配当金は1株当たり30円と、着実な増配が続いていることがわかりました。今後も株主還元に力を入れていく方針のようです。