株式会社 秀英予備校の2023年度第3四半期決算が発表されました。非常に厳しい経営環境の中、前年同期と比べて減収減益となっているものの、会社は着実に事業改革に取り組んでおり、今後の業績回復に期待がかかっています。株式投資を検討する上で、この決算状況を把握することは重要ですね。
企業情報
企業名: 株式会社 秀英予備校
証券コード: 4991
決算期: 2023年3月31日
株式会社 秀英予備校の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社 秀英予備校の決算期は3月31日で、第3四半期(10-12月)決算の四半期報告書は2月14日に提出されています。決算期が年度末の3月31日ということは、第4四半期(1-3月期)の売上が大きくなる傾向にあるといえます。
主な事業
株式会社 秀英予備校は、主に中高生を対象とした学習塾や予備校の運営を行っている教育サービス会社です。小中学部、高校部、自宅学習部門などの事業を展開しています。近年はオンラインサービスの拡充にも取り組むなど、時代のニーズに合わせて事業を変化させています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高7,529百万円(前年同期比4.2%減)、営業損失57百万円(前年同期は157百万円の営業利益)となりました。売上高は前年を下回りましたが、経費削減努力により営業赤字の幅は縮小しています。また、特別損失の計上により、親会社株主に帰属する四半期純損失は561百万円となりました。
売上・利益の推移
売上高は2022年度下期から減少傾向にあり、2023年度上期も低迷しています。一方で、利益面では、経費の適正化により2023年度第3四半期から損失幅が縮小してきています。会社は経営改革に取り組んでおり、今後の業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社 秀英予備校の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は、資産8,682百万円、負債4,597百万円、純資産4,084百万円となっています。前期末と比べて、資産は1,487百万円減少、負債は857百万円減少、純資産は629百万円減少しています。
資産の部
流動資産は1,558百万円、固定資産は7,117百万円となっています。前期末から流動資産が960百万円減少、固定資産が525百万円減少しています。これは主に、現金預金の減少や校舎の減損処理などによるものです。
負債の部
流動負債は1,831百万円、固定負債は2,765百万円と、合計4,597百万円となっています。前期末から693百万円減少しているのは、主に契約負債の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は4,084百万円となっており、前期末から629百万円減少しています。自己資本比率は47.0%となっています。
ROAとROE
当第3四半期累計期間のROAは-5.4%、ROEは-12.8%となっています。前年同期と比べて大幅に低下しているのは、減収減益により当期純損失が拡大したためです。今後の経営改善次第で、収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社 秀英予備校の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは304百万円のマイナスとなっています。これは主に売上の減少に伴う運転資金の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは148百万円のマイナスで、有形固定資産の取得などが減少要因となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金返済などにより209百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
株式会社 秀英予備校は、2023年6月に1株当たり10円の配当を実施しています。前年同期との比較では、減収減益の影響を受けつつも、一定の配当を維持できているといえます。
今後の展望
株式会社 秀英予備校は、小学生から高校生までの幅広い層への教育サービスを展開しています。今後は、オンライン授業の拡充や個別指導の強化など、多様化する生徒のニーズに合わせた教育サービスの提供に注力していく方針です。また、事業の選別と経費の適正化にも取り組み、収益性の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社 秀英予備校の2023年度第3四半期の決算は、減収減益となったものの、経営改善策により損失は縮小しています。今後は、オンラインサービスの拡充や経費の適正化などにより、収益性の向上を目指していく方針です。同社の業績の回復に期待がかかっているといえるでしょう。
株式会社 秀英予備校の決算日や配当についてまとめました。
株式会社 秀英予備校の決算期は3月31日で、第3四半期決算は2月14日に発表されています。2023年6月には1株当たり10円の配当を実施しており、収益の悪化が続く中でも一定の利益還元を行っています。同社の今後の事業展開と業績回復に注目が集まるでしょう。