企業決算の時期がやってきました。今回は、加藤産業株式会社の2023年10月1日から12月31日までの第1四半期決算についてご紹介します。
加藤産業は、食品卸売業界での大手企業として知られていますね。今期の業績は順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 加藤産業株式会社
証券コード: 98690
決算期: 2023年9月30日
加藤産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
加藤産業の決算は毎年9月30日に行われます。第1四半期の決算は、10月1日から12月31日までの3ヶ月間を対象としており、2024年2月14日に決算報告書を提出しています。
主な事業
加藤産業は食品卸売業を主な事業としています。
常温流通事業、低温流通事業、酒類流通事業、海外事業の4つのセグメントに分かれており、幅広い商品ラインナップを取り扱っています。
特に常温流通事業が主力で、全体の売上の約6割を占めています。
今期の業績と利益率は?
第1四半期の売上高は3,024億36百万円と前年同期比6.2%増加しました。
営業利益は51億84百万円で前年同期比14.4%増加、経常利益は58億24百万円と12.8%の増加となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は37億68百万円と11.6%の増加となっています。
売上・利益の推移
直近の3年間で見ると、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも着実に増加傾向にあります。
特に今期第1四半期は、既存得意先との取引増加やコスト削減効果などにより、増収増益を達成しています。
四半期連結貸借対照表について
第1四半期末の総資産は4,915億82百万円と前期末比387億14百万円増加しました。
流動資産は3,477億84百万円、固定資産は1,437億98百万円となっています。
資産の部
流動資産では、売上債権と棚卸資産が増加したことが主な要因です。
固定資産では、有形固定資産の取得やのれんの計上により増加しています。
負債の部
負債合計は3,328億72百万円と前期末比357億15百万円増加しました。
流動負債の仕入債務が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は1,587億8百万円と前期末比29億99百万円増加しました。
この結果、自己資本比率は30.9%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の1.1%から1.2%に、
ROE(自己資本利益率)は前年同期の2.3%から2.4%に、それぞれ若干の上昇となっています。
これは、利益率の改善と資産効率の向上に努めた結果だと考えられます。
キャッシュフロー
第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、直前期末の現金及び預金が約840億円あることから、当四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは一定の水準を維持できていると推測されます。
配当の支払額
加藤産業は株主への利益還元に積極的で、第1四半期では1株当たり50円の配当を実施しています。
前年同期の45円から増配となっており、株主還元強化の方針が継続されていることがわかります。
今後の展望
加藤産業グループは、グループ内での機能分化や海外事業の強化など、成長戦略に取り組んでいます。
今後も、デジタル化の推進や人材育成など、経営基盤の強化を進め、企業価値の向上を目指していくことでしょう。
編集部のまとめ
加藤産業の第1四半期決算は増収増益となり、着実な業績拡大が確認できました。
特に、既存得意先との取引拡大や海外での事業展開強化が成果に表れている印象です。
今後も、食品流通事業の競争力向上とグループシナジーの創出に取り組んでいくことが期待されます。
加藤産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
加藤産業の決算は毎年9月30日に行われ、第1四半期決算は10月1日から12月31日までの3ヶ月間を対象としています。
また、株主還元では1株当たり50円の配当を実施しており、株主の皆様への利益還元に努めています。
今後も、企業価値の向上と株主還元の両立に取り組んでいくことが期待されます。