株式会社スズケンの第78期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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株式会社スズケンの2023年3月期第3四半期決算を分析しましょう。売上高は前年同期比3.2%増の1兆8,143億円と好調でした。営業利益は8.6%増の265億円と大幅な増益となりました。コロナ禍からの回復基調が続いており、スペシャリティ医薬品の販売増加や新型コロナ治療薬の寄与など、医薬品卸売事業が好調に推移した結果です。

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企業情報

企業名: 株式会社スズケン
証券コード: E02780
決算期: 3月期

株式会社スズケンの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社スズケンの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が第3四半期会計期間の末日となっています。

主な事業

株式会社スズケンは、医薬品卸売事業を中核とする医療関連グループ企業です。医薬品卸売のほか、医療用医薬品や医療機器の製造、保険薬局事業、医療関連サービスなどを手掛けています。医療分野において幅広い事業を展開しており、日本の医療インフラを支えている企業の1つといえます。

今期の業績と利益率は?

今期の連結業績は売上高が前年同期比3.2%増の1兆8,143億円営業利益は8.6%増の265億円と好調でした。これは、医薬品卸売事業の売上増加や、スペシャリティ医薬品や新型コロナ治療薬の販売増加が寄与したためです。連結営業利益率は1.5%程度と、健全な水準を維持できています。

売上・利益の推移

過去3年間の連結業績を見ると、売上高は2021年3月期の2兆948億円から2022年3月期は2兆314億円に増加し、今期はさらに1兆8,143億円と好調です。利益面では、営業利益は2021年3月期の256億円から2022年3月期は244億円、今期は265億円と増加傾向にあります。医療用医薬品市場の拡大や新薬の上市などが、売上と利益の増加につながっています。

四半期連結貸借対照表について

株式会社スズケンの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は1兆3,042億円と前期末から増加しています。これは現金及び預金、受取手形・売掛金、棚卸資産などの流動資産が増加したことによるものです。

資産の部

流動資産は1兆304億円と前期末から1,522億円増加しました。現金及び預金が695億円、受取手形及び売掛金が658億円、商品及び製品が317億円それぞれ増加しています。固定資産は2,738億円と58億円増加しており、有形固定資産と無形固定資産が増加しています。

負債の部

負債合計は8,931億円と前期末から1,585億円増加しました。このうち、支払手形及び買掛金が1,585億円増加しています。一方で、独占禁止法関連損失引当金が67億円減少しています。

純資産の部

純資産合計は4,111億円と前期末から3億円減少しました。親会社株主に帰属する四半期純利益が254億円あった一方で、自己株式の取得が210億円あったためです。

ROAとROE

株式会社スズケンの収益性を示すROA(総資産利益率)は前期末の2.3%から2.0%に低下しています。一方、資本効率を示すROE(自己資本利益率)は前期末の6.5%から6.2%に低下しています。これは主に、自己株式の取得による自己資本の減少が影響しているものと考えられます。

キャッシュフロー

キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは394億円のプラスとなっています。これは税金等調整前四半期純利益370億円などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス62億円と資金流出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローもマイナス36億円と資金流出が続いています。全体として、現金及び現金同等物は695億円増加しました。

配当の支払額

株式会社スズケンは、2023年3月期第2四半期配当が1株36円、第3四半期配当が1株40円と比較的安定した配当を実施しています。総還元性向は100%以上を目指す方針であり、株主重視の経営を行っています。

今後の展望

株式会社スズケンは、2026年3月期を最終年度とする新・中期経営計画を策定しています。「地域医療・自治体に対するサービスパッケージの確立」「医薬品ロス低減による安定供給の実現」「未来価値創出人材の育成」などを重点テーマに、「健康創造事業体」への変革に取り組んでいます。医療分野の変化に柔軟に対応し、企業価値の向上と社会課題の解決に貢献していく方針です。

編集部のまとめ

株式会社スズケンの2023年3月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加しており、事業環境の回復が続いています。医薬品卸売事業を中心に順調な業績推移が確認できました。また、株主還元面でも、安定的な配当継続と自己株式の取得など、株主重視の経営姿勢が窺えます。今後、中期経営計画に基づいてデジタル化などの経営改革を推進し、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。

株式会社スズケンの決算日や配当についてまとめました。

株式会社スズケンの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が会計期間の末日となっています。配当については、1株36円、40円と安定した支払額を実現しており、総還元性向100%以上を目指す方針を打ち出しています。企業の収益力が高く、株主還元にも積極的な企業だと評価できます。

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