イサム塗料株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。売上高は61億31百万円、前年同期比7.3%増と好調に推移しており、自動車補修用塗料などが牽引したことで増収となりました。又、利益面でも営業利益が6億75百万円、前年同期比55.5%増と大きく伸長しています。
企業情報
企業名: イサム塗料株式会社
証券コード: 46240
決算期: 3月期
イサム塗料株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
イサム塗料株式会社の決算期は3月期です。 従って、通期決算は3月31日、第2四半期決算は9月30日、第3四半期決算は12月31日に行われます。
主な事業
イサム塗料株式会社は、自動車補修用塗料、工業用塗料、建築用塗料などの製造・販売を主な事業としています。特に自動車補修用塗料は同社の中核事業で、売上の約7割を占める重要なセグメントとなっています。その他にも、関連商品の販売なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は好調で、売上高は61億31百万円と前年同期比7.3%の増収となりました。利益面では、営業利益が6億75百万円と前年同期比55.5%の大幅増益となりました。増収増益の背景には、自動車補修用塗料の堅調な需要に加え、販売価格の改定などによる収益力の向上があげられます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年3月期第3四半期が57億14百万円、2024年3月期第3四半期が61億31百万円と、堅調に推移しています。利益面では、2023年3月期第3四半期の営業利益が4億34百万円、2024年3月期第3四半期が6億75百万円と、大幅な増益基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は207億14百万円と前期末より8億55百万円増加しています。一方で負債は36億20百万円と前期末より2億92百万円増加し、純資産は170億93百万円と前期末より5億63百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金51億43百万円、受取手形、売掛金及び契約資産24億88百万円、投資有価証券59億61百万円などが主な勘定科目となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金4億98百万円、電子記録債務15億34百万円、長期預り保証金2億72百万円などが主な勘定科目となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金12億90百万円、利益剰余金139億34百万円、その他有価証券評価差額金4億34百万円などが主な勘定科目となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は3.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.2%となっています。前期と比べROAは0.5ポイント低下、ROEは0.4ポイント低下しましたが、依然高い水準を維持しています。これは、高い収益力と健全な財務体質を背景としたものと評価できます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが10億20百万円のプラスとなり、堅調な業績を反映しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは4億21百万円のマイナスとなっています。これは、前述の通り投資活動が慎重となっていることを示しています。
配当の支払額
同社は、2023年6月の期末配当と2023年12月の中間配当を1株当たり25円ずつ実施しており、年間配当金は50円となっています。この水準は前期と同様で、業績の伸びに合わせて継続的に株主還元を行っていく方針のようです。
今後の展望
今後については、原材料高や物流コストの高止まりなどの先行きに不透明感があるものの、同社は自動車補修用塗料の販路拡大や新規市場開拓など、需要を取り込むための施策に注力していく考えです。また、生産性向上や経費削減などにより収益力の維持・向上も図っていきます。中期的に安定した業績を目指していく方針と見られます。
編集部のまとめ
イサム塗料株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で大幅な増加となり、自動車補修用塗料の好調な需要を背景に堅調な業績を維持できています。財務面でも健全性が維持されており、今後も安定した業績と株主還元が期待できそうです。今後の原材料価格動向などには注意が必要ですが、中長期的には好調な業績の継続が見込まれます。
イサム塗料株式会社の決算日や配当についてまとめました。
イサム塗料株式会社の決算日は3月31日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日となっています。配当は年2回、期末配当と中間配当がそれぞれ1株当たり25円ずつ行われ、年間配当金は50円となっています。業績の伸びに合わせて安定的な株主還元を続けていく方針です。