株式会社やまやの決算報告を見てみましょう!同社は宮城県仙台市を拠点とする酒販事業と外食事業を展開する企業です。新型コロナの影響が和らぎ、外食事業の業績が順調に回復し、売上高・利益ともに大幅に増加した模様。特にインバウンド需要の回復が寄与したよう。今後もこの勢いを維持できるよう、今後の展開に注目ですね。
企業情報
企業名: 株式会社やまや
証券コード: E03227
決算期: 2023年3月31日
株式会社やまやの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社やまやの決算日は3月31日です。通常の決算スケジュールに則り、3月期の決算を行っています。
第3四半期の決算報告書は2024年2月14日に提出されています。
主な事業
株式会社やまやは、酒販事業と外食事業を主に展開しています。酒販事業では、主に宮城県を中心に全国に353店舗を展開。外食事業では、「つぼ八」「チムニー」などの飲食店ブランドを648店舗運営しています。
両事業を通じて、地域の皆様の豊かな生活に貢献することを目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間(2023年4月~12月)の業績は、売上高1,237億92百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益52億37百万円(同113.9%増)と大幅な増収増益となりました。
利益率も経常利益率4.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益率2.5%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年の推移を見ると、新型コロナの影響で一時的に業績が悪化していましたが、直近の第3四半期では過去最高の業績を達成しています。
売上高は152億円台から123億円台まで落ち込んでいましたが、直近は123億円台まで回復。経常利益も2.9億円台から53億円台まで大幅に改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末(2023年12月31日時点)の財務状況は以下の通りです。
資産の部
総資産は656億78百万円と前連結会計年度末に比べ64億3百万円(10.8%)増加しています。
流動資産は434億47百万円と大幅に増加し、固定資産は222億31百万円と減少しています。
負債の部
総負債は329億76百万円と前連結会計年度末に比べ32億93百万円(11.1%)増加。
流動負債は264億17百万円と大幅に増加し、固定負債は65億58百万円と減少しています。
純資産の部
純資産は327億2百万円と前連結会計年度末に比べ31億9百万円(10.5%)の増加。
自己資本比率は48.0%となっています。
ROAとROE
同社のROAは前連結会計年度の4.2%から現在は4.0%に、ROEは前連結会計年度の6.8%から現在は9.9%に改善しています。
酒販事業の好調な業績とインバウンド需要の回復により、総資産収益性と株主資本収益性ともに上昇しています。
キャッシュフロー
詳細なキャッシュフロー情報は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは+53億円と黒字となり、財務活動でマイナスの資金需要がありながらも、現金及び現金同等物は+24億円増加しているようです。
安定的な営業キャッシュ・フローの確保により、借入金の削減や設備投資に充当できていると考えられます。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は年間52円(中間26円、期末26円)を予定しています。前期の配当金(年間52円)と同水準を維持する計画です。
この水準の配当は、企業の業績回復を反映していると見られ、株主還元も継続されていることが分かります。
今後の展望
同社は、インバウンド需要の本格的な回復や外食事業の順調な業績回復を背景に、引き続き高い収益力を維持できると見られます。
新規出店や店舗の改装等、成長投資も積極的に行っていく方針のようです。今後の更なる業績拡大に期待が持てそうですね。
編集部のまとめ
株式会社やまやは、酒販事業と外食事業を両輪とする総合ライフサポート企業です。
新型コロナの影響が和らぎ、インバウンド需要の回復とともに業績が大幅に改善。売上高、利益ともに過去最高を記録しています。
今後も継続的な成長が期待できそうで、同社の先行きに期待が高まりますね。
株式会社やまやの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月14日に報告されています。
配当金は年間52円(中間26円、期末26円)を予定しており、前期と同水準を維持する計画です。
今後も収益力の向上とともに、株主還元の充実に期待が高まりそうです。