SBI FinTech Solutions株式会社の最新の四半期決算報告書を見てみると、同社は決済サービス事業やバックオフィスSaaSなど、金融業界のデジタル化を支える事業を展開していることがわかりました。売上高は前年同期比106.8%と順調に推移しており、主要事業の成長が続いているようです。四半期連結貸借対照表を見ると、資産が前期末比4,854百万円増加し、しっかりとした財務基盤を維持していることが確認できます。これからも同社の事業が順調に推移し、株主の期待に応えていくことが期待されます。
企業情報
企業名: SBI FinTech Solutions株式会社
証券コード: E27562
決算期: 3月期
SBI FinTech Solutions株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SBI FinTech Solutions株式会社の決算日は3月31日で、毎年4月に決算短信を公表しています。今回は2023年12月31日を期末とする第3四半期報告書の発表となりました。
主な事業
SBI FinTech Solutions株式会社は、決済サービス事業、バックオフィスSaaS事業、国際送金事業の3つの事業セグメントを展開しています。決済サービス事業ではクレジットカード決済やあと払い決済などを提供し、バックオフィスSaaS事業では企業向けにクラウドサービスを提供しています。また、韓国を拠点とした国際送金事業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高4,321百万円(前年同期比106.8%)、営業利益429百万円(前年同期比123.2%)、四半期利益246百万円(前年同期比100.7%)と、概ね良好な結果を残しました。各事業セグメントが順調に推移し、営業利益率は9.9%と堅調な水準を維持しています。
売上・利益の推移
ここ最近の業績を見ると、売上高は3期連続で増加しており、営業利益、四半期利益も増加基調にあります。特に当第3四半期は、決済サービス事業やバックオフィスSaaS事業の伸長が寄与し、増収増益となっています。今後も金融サービス分野のデジタル化需要に支えられ、同社の事業が順調に推移することが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は52,654百万円と、前期末比4,854百万円の増加となりました。これは主に、買取債権が減少したものの、現金及び預金が13,095百万円増加したことによるものです。一方、負債合計は47,982百万円と4,982百万円増加しており、この増加分の多くは仕入債務及びその他の債務の増加によるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が20,317百万円から33,412百万円に大幅増加しています。また、買取債権は17,894百万円から7,828百万円に減少しました。これは、同社が手掛けるファクタリング事業の買取債権が減少したことが主な要因です。一方、その他の金融資産が4,901百万円から5,384百万円に増加しています。
負債の部
負債の部では、仕入債務及びその他の債務が14,281百万円から26,030百万円に大幅に増加しました。これは主に、決済サービス事業における営業預り金の増加によるものです。また、短期借入金が14,482百万円から7,788百万円に減少し、長期借入金が4,657百万円から4,808百万円に増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,626百万円から2,477百万円に減少しました。これは配当金の支払いによるものです。一方で、その他の包括利益累計額が24百万円から65百万円に増加しています。
ROAとROE
SBI FinTech Solutions株式会社のROAは前期末の0.75%から0.47%に低下しています。これは主に総資産が増加したことによるものです。一方、ROEは前期末の7.49%から現在の5.25%に低下しています。これは利益剰余金が減少したことが影響しています。同社は今後も事業拡大に向けた投資を行う必要があり、ROA、ROEの改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが21,841百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1,290百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが7,533百万円の支出となりました。特に、営業活動によるキャッシュ・フローの増加は、仕入債務の増加や買取債権の減少などによるものです。今後も事業拡大に向けて積極的な投資を行っていくことが期待されます。
配当の支払額
SBI FinTech Solutions株式会社は、1株当たり17円の期末配当金を支払っています。前年同期も1株当たり17円の配当を実施しており、一定の配当水準を維持しています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
SBI FinTech Solutions株式会社は、金融サービスのデジタル化に向けて積極的な事業展開を行っています。決済サービス事業やバックオフィスSaaS事業が好調に推移しており、今後も成長が期待されます。一方で、ROA、ROEの改善が課題となっていますが、事業拡大に向けた投資を継続しながら、経営の効率化にも取り組むことで、さらなる業績向上が期待できそうです。
編集部のまとめ
SBI FinTech Solutions株式会社は、決済サービスやバックオフィスSaaSなどのFinTech事業を展開しており、金融サービスのデジタル化を支えています。当期の業績は概ね好調で、売上高、営業利益ともに前年同期を上回る結果となりました。財務面でも現金預金が大幅に増加する一方、負債も増加しており、健全な財務基盤を維持しています。今後も事業拡大に向けた投資を続けつつ、経営の効率化にも取り組み、更なる業績向上が期待されます。
SBI FinTech Solutions株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SBI FinTech Solutions株式会社の決算日は3月31日で、毎年4月に決算短信を公表しています。当期は1株当たり17円の期末配当を実施しており、前年同水準の安定した配当を行っています。今後も安定的な業績と配当の継続が期待されます。