南総通運株式会社の直近の第3四半期決算が発表されました。営業収入は11,808百万円と前年同期比8.2%増、営業利益は1,588百万円と前年同期比28.6%増と、堅調な業績を収めています。コロナ禍の影響で低迷していた事業が回復傾向にあり、物流需要の高まりを取り込んでいることがうかがえます。
企業情報
企業名: 南総通運株式会社
証券コード: E04223
決算期: 3月期
南総通運株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
南総通運株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日時点での決算となり、2024年2月14日に四半期報告書を提出しました。
主な事業
南総通運株式会社は、貨物自動車運送事業、倉庫事業、附帯事業、不動産事業、建設事業などを手がける総合物流企業です。顧客ニーズに合わせて、運送、保管、加工、配送などのサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、営業収入が11,808百万円と前年同期比で8.2%増収、営業利益が1,588百万円と28.6%増益と非常に好調でした。貨物自動車運送事業、倉庫事業、附帯事業などの主要事業が堅調に推移したことが収益拡大につながりました。
売上・利益の推移
直近3年の営業収入は14,424百万円、11,808百万円、10,909百万円と増加傾向にあり、営業利益は1,592百万円、1,588百万円、1,235百万円と高水準を維持しています。コロナ禍の影響はあったものの、物流需要の回復と経営効率化に努めた結果、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は34,897百万円で、前期末比222百万円増加しました。主な増加要因は現金及び預金が912百万円増加したことです。一方で有形固定資産が751百万円減少しています。
資産の部
流動資産は7,761百万円と前期末比16.4%増加しています。現金及び預金の積み上がりが主な要因です。固定資産は27,135百万円と3.1%減少しました。有形固定資産の減価償却が進んだためです。
負債の部
流動負債は5,336百万円と0.7%増加しました。短期借入金が増加したためです。固定負債は8,164百万円と8.8%減少しています。長期借入金が減少したためです。
純資産の部
純資産は21,397百万円と前期末比974百万円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したためです。
ROAとROE
ROAは当第3四半期累計期間で4.7%と前年同期比0.3ポイント上昇しました。これは営業利益の増加によるものです。一方でROEは当第3四半期累計期間で6.2%と前年同期比0.5ポイント上昇しました。自己資本比率が高い同社にとって、収益性の改善が株主還元につながっていると言えます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは2,117百万円の収入超過となり、前年同期に比べ366百万円増加しました。これは営業利益の増加などが要因です。投資活動によるキャッシュ・フローは183百万円の支出超過で、前年同期と比べて支出が減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは△1,021百万円の支出超過となりました。全体としては現金及び預金が912百万円増加しており、良好な資金繰りが維持できている状況です。
配当の支払額
当第3四半期累計期間の配当金総額は376百万円でした。1株当たりの中間配当は38円となっています。前期の年間配当金は60円50銭でしたが、同社は株式分割も実施しており、株主還元を積極的に行っています。
今後の展望
今後は燃料価格や電気料金の高騰への対応に注力しつつ、効率的な事業運営を推進していく方針です。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中でも、物流需要の取り込み強化や事業拡大に取り組み、収益力の向上を図っていきます。また、DXの推進やサービス品質の向上によってお客様満足度の向上にも努めていきます。
編集部のまとめ
南総通運株式会社は堅調な業績を収め、顧客ニーズに合わせたサービスを提供し続けています。コロナ禍での低迷から回復傾向にある中、経営の効率化を図りながら事業拡大に取り組んでいます。株主還元も積極的に行っており、今後の成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
南総通運株式会社の決算日や配当についてまとめました。
南総通運株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日時点で行われ、2月14日に四半期報告書を提出しました。中間配当は1株当たり38円で、株主還元も重視している様子がうかがえます。今後も物流需要の取り込みなどを通じ、着実に収益を上げていくことが期待されます。