焼津水産化学工業株式会社の第65期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

[焼津水産化学工業株式会社(以下、焼津水産化学)の2023年度第3四半期決算は注目に値するものでした。この企業は調味料、機能食品、水産物の製造販売を手がける食品メーカーで、最近では海外展開にも力を入れています。今期は売上、利益ともに前年同期を上回る堅調な業績となりました。原材料価格の高騰などに直面する中、様々な対策を講じて収益性を維持した点が高く評価されそうです。]

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企業情報

企業名: 焼津水産化学工業株式会社
証券コード: 28120
決算期: 3月期

焼津水産化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

焼津水産化学工業は3月期を決算期としており、4月1日から翌年3月31日までが1事業年度となっています。決算発表は年4回実施されており、第1四半期は8月、第2四半期は11月、第3四半期は2月、本決算は5月に行われます。

主な事業

焼津水産化学工業は、調味料、機能食品、水産物の3つのセグメントで事業を展開しています。調味料事業では液体調味料や粉体調味料の製造販売、機能食品事業では機能性食品素材や機能性食品の製造販売を行っています。水産物事業では冷凍鮪の原料販売や鮪加工製品の製造販売を中心に手掛けています。近年では海外市場への展開にも力を入れており、2024年5月にタイに販売子会社を新設する予定です。

今期の業績と利益率は?

焼津水産化学工業の2023年度第3四半期の連結業績は売上高102億12百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益1億41百万円(同52.7%減)、経常利益1億82百万円(同46.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億2百万円(同49.2%減)となりました。利益率は前年同期から低下したものの、売上高は増加基調を維持しています。

売上・利益の推移

焼津水産化学工業の売上高は過去3年間で12,829億円、10,212億円、9,744億円と推移しており、直近期は前年同期比4.8%増と好調な伸びを示しています。一方、利益面では前年同期比46.5%減と厳しい結果となりました。これは原材料価格高騰や物流費・人件費の上昇により、製造コストが増加したことが影響しているようです。

四半期連結貸借対照表について

焼津水産化学工業の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が前期末比3.28億円増加の214億2百万円となりました。資産の部では現金及び預金の減少があった一方で、受取手形及び売掛金や原材料及び貯蔵品が増加しています。負債の部では支払手形及び買掛金が増加しました。純資産は前期末比0.48億円増加の189億65百万円で、自己資本比率は88.6%を維持しています。

資産の部

焼津水産化学工業の資産の部では、流動資産が136億67百万円で前期末比2.42億円減少しました。これは現金及び預金の減少14億91百万円や商品及び製品の減少1億74百万円などが主な要因です。一方、固定資産は77億35百万円で前期末比5.71億円増加しました。有形固定資産が団地工場のリニューアル工事完了により2.77億円増加、投資有価証券が2.96億円増加したことなどが主な要因です。

負債の部

負債の部では、流動負債が20億15百万円で前期末比1.84億円増加しました。これは支払手形及び買掛金の増加2.49億円などによるものです。固定負債は4億21百万円で前期末比0.95億円増加しており、繰延税金負債の増加0.98億円が主な要因となっています。

純資産の部

純資産の部は189億65百万円で前期末比0.48億円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益1億2百万円の計上と配当金の支払い2億74百万円により利益剰余金が1億72百万円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が2.21億円増加したことが主な要因です。自己資本比率は88.6%を維持しています。

ROAとROE

焼津水産化学工業のROA(総資産利益率)は0.9%ROE(自己資本利益率)は1.0%となっています。前年同期と比べるとROAは0.6ポイント、ROEは0.9ポイント低下しています。これは主に経常利益の減少が影響したためと考えられます。ただし、ROEは依然として高水準を維持しており、株主への収益還元も行っている同社の財務体質は健全といえます。

キャッシュフロー

焼津水産化学工業の2023年度第3四半期におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが8億69百万円のプラス(前年同期比4億49百万円減)、投資活動によるキャッシュ・フローが7億40百万円のマイナス(前年同期比4億16百万円増)、財務活動によるキャッシュ・フローが3億82百万円のマイナス(前年同期比1億32百万円増)となりました。全体としてキャッシュの減少傾向が続いていますが、財務体質は安定しているものと判断できます。

配当の支払額

焼津水産化学工業は、2023年度第2四半期までの配当金は1株当たり24円(年間配当予想は40円)を実施しました。前年同期の配当金は30円(年間60円)だったため、今期は減配となっています。ただし、配当性向は約44%と適切な水準を維持しており、株主還元に積極的な企業といえます。

今後の展望

焼津水産化学工業は、2027年3月期までの中期経営計画において「価値創造の加速」を掲げ、(1)安全・安心の向上、(2)国内事業の強化、(3)海外展開の加速、(4)新事業分野の創出の4つの基本戦略に取り組んでいます。今後は海外市場の開拓や新製品開発、生産性向上などに注力し、収益力の向上を目指していく方針のようです。原材料価格高騰や物価上昇などの経営環境の変化に柔軟に対応しながら、持続的な成長を実現していくことが期待されます。

編集部のまとめ

焼津水産化学工業の2023年度第3四半期決算は、売上高は前年同期比増加となったものの、各利益指標は大幅に減少しました。原材料や物流コストの上昇が響いた模様です。ただし同社は中期経営計画の着実な実行により収益力の強化に取り組んでおり、今後の業績改善が期待できる企業といえるでしょう。株主還元も継続しており、投資家の皆様にとっても魅力的な銘柄と言えるでしょう。

焼津水産化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

焼津水産化学工業は3月期を決算期としており、第1四半期は8月、第2四半期は11月、第3四半期は2月、本決算は5月に決算発表を行っています。配当については、2023年度第2四半期までの配当金は1株当たり24円(年間配当予想は40円)を実施しました。株主還元にも積極的な企業といえます。

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