株式会社共和コーポレーションの2023年12月期第3四半期決算報告が公表されました。アミューズメント施設運営事業が好調に推移し、売上高10,746,757千円、営業利益764,821千円と大幅な増収増益を達成しています。人気の景品ゲームの設置台数を増やしたほか、新店舗の出店と既存店の強化に取り組み、業績の改善につなげた模様です。今後も新型コロナウイルス感染症の影響に留意しつつ、アミューズメント事業の強化に注力していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社共和コーポレーション
証券コード: E33822
決算期: 3月
株式会社共和コーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社共和コーポレーションの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。通期決算は6月に発表され、中間配当は12月、期末配当は6月に支払われる予定です。
主な事業
株式会社共和コーポレーションの主な事業は、アミューズメント施設の運営とアミューズメント機器の販売です。アミューズメント施設では、ファミリー向けの店舗「アピナ」を全国に展開しており、景品ゲームやVRアトラクションなどを提供しています。また、アミューズメント機器の卸売りや販売にも注力しており、同社グループの主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高10,746,757千円、経常利益776,144千円、親会社株主に帰属する四半期純利益436,669千円と大幅な増収増益を達成しました。店舗面では新店出店や既存店の強化に取り組み、景品ゲームを中心としたアミューズメント施設事業が好調に推移した結果です。営業利益率は7.1%と前年同期比で改善しており、収益性の向上が図られています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績推移をみると、2023年3月期は売上高12,444,341千円、営業利益304,050千円でしたが、2024年3月期第3四半期では売上高10,746,757千円、営業利益764,821千円と大幅な増収増益となりました。エンターテイメント事業の需要回復に加え、積極的な新店舗出店とコスト管理の強化が奏功した模様です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は13,067,682千円で、前期末比213,920千円の減少となりました。主な要因は、商品が450,420千円減少したことです。一方、負債合計は9,321,928千円と554,713千円減少し、純資産は3,745,754千円と340,792千円増加しています。自己資本比率も前期末の25.6%から28.7%に上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は6,187,456千円と前期末比351,667千円減少しており、その主な要因は商品が450,420千円減少したためです。一方、固定資産は6,880,226千円と137,746千円増加しており、建物及び構築物が130,518千円増加しています。
負債の部
流動負債は4,534,569千円と前期末比954,437千円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金が527,307千円減少したことによるものです。固定負債は4,787,358千円と399,724千円増加しており、長期借入金が366,164千円増加しています。
純資産の部
純資産合計は3,745,754千円と前期末比340,792千円増加しました。これは主に利益剰余金が323,568千円増加したことによるものです。自己資本比率は28.7%と前期末より3.1ポイント上昇しており、財務体質の改善が進んでいます。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は2023年3月期が2.3%でしたが、2024年3月期第3四半期では5.9%と大幅に改善されています。これは景品ゲームを中心とするアミューズメント事業が好調に推移し、経常利益が776,144千円まで増加したことが主な要因です。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は2023年3月期が13.3%から2024年3月期第3四半期では11.7%とやや低下しましたが、自己資本比率が28.7%と改善傾向にあります。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは1,209,390千円の収入となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益が719,129千円あったことによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは314,373千円の支出となり、主に有形固定資産の取得による支出が345,935千円あったことが要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは460,737千円の支出となりました。全体としては、現金及び預金残高は4,186,128千円となっています。
配当の支払額
2023年度の配当については、中間配当として1株当たり10.00円が2023年12月11日に支払われており、期末配当については未発表です。2023年3月期の年間配当実績は1株当たり17.50円でした。株主への利益還元に積極的に取り組んでいる企業といえます。
今後の展望
今後の同社の業績については、新型コロナウイルス感染症の影響に留意しつつ、アミューズメント事業の強化に注力していく方針です。人気の景品ゲーム機の設置拡大や新店舗の出店、VRアトラクションの設置など、顧客ニーズに応じた魅力的な店舗づくりに取り組みながら、収益基盤の強化を図っていきます。また、eスポーツ分野への進出にも注目が集まっており、今後の成長が期待されています。
編集部のまとめ
株式会社共和コーポレーションの2023年12月期第3四半期決算は、アミューズメント施設運営事業の好調な業績を背景に、大幅な増収増益を達成しました。景品ゲームの設置拡大や新店舗の出店などに加え、コスト管理の強化も奏功した結果です。財務面でも自己資本比率が高まり、収益性と財務体質の改善が進んでいます。今後も新型コロナウイルス感染症の動向に留意しつつ、アミューズメント事業の強化とeスポーツ分野への展開など、成長に向けた取り組みに期待がかかっています。
株式会社共和コーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社共和コーポレーションの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日となっています。配当については、中間配当が12月、期末配当が6月に支払われる予定です。2023年度の配当は1株当たり17.50円の実績があり、株主への利益還元に積極的に取り組んでいる企業といえます。