昭和化学工業株式会社の最新決算報告が公表されました。化学製品を中心に事業を展開する同社は、国内外の各市場で堅調な業績を残しています。この度の四半期報告では、売上高と利益の増加が確認できました。さらなる企業価値の向上にも期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 昭和化学工業株式会社
証券コード: E01172
決算期: 2023年3月期
昭和化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
昭和化学工業株式会社の決算は3月期です。具体的には、2023年3月31日が決算期末日となります。四半期報告書は、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、年度末の年間決算と、計4回の開示が行われます。
主な事業
昭和化学工業株式会社は、濾過助剤、建材・充填剤、化成品などの化学製品を中心に事業を展開しています。清涼飲料や甘味料向けの濾過助剤、各種充填材、プール用塩素剤などを製造・販売しています。国内はもちろん、海外市場への展開も積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
当期の連結業績は、売上高が70億74百万円と前年同期比1.4%増加しています。一方で、経常利益は6億53百万円と4.7%減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億41百万円と7.0%増加しました。利益率としては、経常利益率が9.2%、純利益率が7.7%となっています。
売上・利益の推移
昭和化学工業株式会社の業績は、最近数年で売上高は安定的な推移を示しています。一方で、利益面では経常利益は6億円台、純利益は5億円台と推移しており、概ね横ばいで推移してきました。今回の第3四半期では、売上高は増加したものの、経常利益が減少したことが特徴的です。
四半期連結貸借対照表について
昭和化学工業株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は137億98百万円となっています。前期末比で7億59百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が33億82百万円、投資有価証券が32億56百万円となっており、流動資産と固定資産のバランスが取れた構成となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が12億6百万円、借入金が20億58百万円となっています。前期末比では、支払手形及び買掛金が増加しましたが、借入金は減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が56億52百万円、その他有価証券評価差額金が8億15百万円となっています。自己資本比率は53.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
昭和化学工業株式会社のROA(総資産利益率)は3.9%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。前年同期と比較すると、ROAは0.3ポイント低下したものの、ROEは0.5ポイント改善しました。これは、売上高の増加と、自己資本の拡大が寄与したためと考えられます。今後も収益力の向上と財務体質の強化に期待が高まります。
キャッシュフロー
昭和化学工業株式会社の当四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが5億89百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは3億32百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは1億34百万円のマイナスとなっています。全体としては、現金及び現金同等物が3億89百万円増加しています。
配当の支払額
昭和化学工業株式会社は、1株当たり9円の配当を実施しています。前年同期の1株当たり5円と比べ、配当額が増加しています。これは、利益水準の向上を背景としたものです。株主還元の充実にも取り組んでいることがうかがえます。
今後の展望
昭和化学工業株式会社は、国内外の各市場における需要の取り込みに努めるとともに、生産性向上やコスト削減にも注力していく方針です。また、新製品開発や事業領域の拡大にも取り組み、持続的な成長を目指していきます。業績面では、売上高の増加と収益性の改善が期待されます。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
昭和化学工業株式会社は、濾過助剤、建材・充填剤、化成品などの化学製品を製造・販売しており、国内外の各市場で着実に実績を積み上げています。今回の決算では、売上高が増加し、利益水準もおおむね堅調に推移しました。自己資本比率も健全な水準を維持しています。今後も新製品開発や事業領域の拡大に取り組み、さらなる成長が期待されます。
昭和化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
昭和化学工業株式会社の決算は3月期で、決算日は3月31日です。また、同社は1株当たり9円の配当を実施しており、前年同期と比べて増加しています。株主還元の充実にも取り組んでいることがうかがえます。今後も企業価値の向上に期待が高まります。