グローブライド株式会社(証券コード:E02382)の2023年3月期第3四半期の決算報告が公開されました。主力のアウトドアやスポーツ用品事業が好調で、前年同期比の売上高は約8.9%減の964億円、営業利益は34.1%減の83億円と、大変良好な業績を残していることが分かります。今後のさらなる成長に期待が高まります。
企業情報
企業名: グローブライド株式会社
証券コード: E02382
決算期: 3月期
グローブライド株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
グローブライド株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期は12月31日までとなっています。決算報告は2月に提出される予定で、株主への利益配当は6月と12月に行われます。
主な事業
グローブライド株式会社は、釣り具やゴルフ用品、アウトドア用品などのスポーツ用品の製造・販売を主な事業とする企業です。ライフタイム・スポーツ・カンパニーを目指し、国内外でブランド力の強化に努めています。釣り具では「ダイワ」、ゴルフ用品では「ONOFF」などの有名ブランドを展開し、幅広い顧客層に支持されています。
今期の業績と利益率は？
2023年3月期第3四半期の売上高は964億円と前年同期比約8.9%の減収となりました。一方で、営業利益は83億円と34.1%の減益ながらも、依然として高い8.7%の営業利益率を維持しています。需要の減速などの影響を受けつつも、収益性の高い事業構造が支えとなっていると言えるでしょう。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は1,345億円(2023年3月期見込み)、1,358億円(2022年3月期)、1,058億円(2021年3月期)と推移しています。また、経常利益は126億円(2023年3月期見込み)、126億円(2022年3月期)、132億円(2021年3月期)と高水準を維持しており、業界トップクラスの収益力を誇っています。
四半期連結貸借対照表について
グローブライド株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,131億円となっています。前期末比で41億円の増加がみられます。
資産の部
流動資産は739億円と前期比2億円増加しています。一方、固定資産は392億円と39億円増加しています。これは主に有形固定資産の増加によるものです。
負債の部
流動負債は398億円と前期末から53億円減少し、固定負債は167億円と合わせて負債合計は566億円となっています。
純資産の部
純資産は565億円と前期末比90億円増加しました。これは主に利益剰余金の積み上がりや為替換算調整勘定の増加によるものです。自己資本比率は49.8%となっており、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は2021年3月期の9.1%から2022年3月期は8.4%、2023年3月期第3四半期は6.9%と低下傾向にあります。これは主に資産が増加したことで総資産が大きくなったためです。一方、ROE(自己資本利益率)は2021年3月期の13.9%、2022年3月期の11.4%、2023年3月期第3四半期は11.0%と安定的に推移しており、株主価値の向上にも注力していることがうかがえます。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが58億円の増加となりました。一方で、投資活動によるキャッシュフローは33億円の減少となっています。これは主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュフローは19億円の減少となっており、安定的なキャッシュ創出力を維持できているといえるでしょう。
配当の支払額
グローブライド株式会社の配当については、年2回(6月と12月)の中間・期末配当を行っています。2023年3月期は、中間配当が1株30円、期末配当が1株35円の合計65円の配当を予定しています。株主還元にも積極的な企業といえます。
今後の展望
今後の見通しについては、経済情勢の不透明感から市況の先行きが懸念されるものの、アウトドア・スポーツ・レジャー用品の需要は中長期的に堅調に推移すると見られます。グローブライド株式会社は、ブランド力の強化やコストコントロールの徹底などに注力し、収益性の高い事業基盤を確立することで、持続的な成長を目指していくものと期待されます。
編集部のまとめ
グローブライド株式会社は、主力の釣り具やゴルフ用品、アウトドア用品などのスポーツ用品事業を中心に、高い収益性と財務基盤を維持しながら成長を続けている企業です。2023年3月期第3四半期の業績は減収減益となりましたが、８％を超える営業利益率は健全な経営体質を示しています。今後のさらなる業績拡大に期待が高まる企業といえるでしょう。
グローブライド株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グローブライド株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期は12月31日までとなっています。配当については年2回(6月と12月)の中間・期末配当を行っており、2023年3月期は1株当たり65円の配当を予定しています。企業の業績や収益性の高さから、株主還元にも積極的な企業だと言えます。
