株式会社寺岡製作所の第114期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社寺岡製作所の最新の四半期決算報告書がリリースされました!寺岡製作所は、粘着テープなどの製造・販売を行う老舗企業です。今期の決算は、中国市場の低迷や電子部品市場の在庫調整などの影響で売上高が減少したものの、コスト削減策などにより営業損失は前期より縮小しています。また、売却益も計上されたことから黒字転換することができました。今後の経営は、上場廃止を見据えた新体制の構築が課題となりそうです。粘着テープ分野での競争力をさらに高め、持続的な成長を目指してほしいですね。

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企業情報

企業名: 株式会社寺岡製作所
証券コード: 49870
決算期: 2023年3月期

株式会社寺岡製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?

寺岡製作所の決算は、3月期です。今回の四半期報告書は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期(2023年度上期)の業績を示しています。

主な事業

寺岡製作所は、粘着テープの製造・販売が主な事業です。主力製品は、梱包・包装用、電機・電子用、産業用の3つのカテゴリーに分かれています。特に梱包・包装用テープと産業用テープが好調な売れ行きを示しています。同社は長年にわたり粘着テープの開発・製造に取り組み、幅広い用途に対応する製品ラインナップを持っています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の売上高は137億2,000万円と前年同期比で5.7%減少しました。一方で、営業損失は6億35百万円と前年同期より改善されています。これは、コスト削減策などにより営業損失の幅が縮小したためです。ただし、依然として赤字が続いており、業績は厳しい状況にあります。

売上・利益の推移

当第3四半期の売上高は137億2,000万円と前年同期比で減少しましたが、利益面では前年同期の8億91百万円の経常損失から4億10百万円の経常損失まで改善されました。これは、投資有価証券の売却益や固定資産の売却益を計上したことなどが要因です。今後は、さらなる収益力の向上が課題となっています。

四半期連結貸借対照表について

寺岡製作所の当第3四半期末の総資産は327億24百万円と、前期末比で0.3%増加しています。流動資産は1.0%減少の160億7百万円、固定資産は1.6%増加の167億17百万円となりました。一方、負債合計は4.0%減少の66億43百万円となっています。

資産の部

流動資産は主に受取手形の減少により減少しています。固定資産は、建設仮勘定の増加により増加しています。総資産は微増となっています。

負債の部

負債合計は4.0%減少しています。流動負債は短期借入金の増加と電子記録債務の減少により7.0%増加しました。一方、固定負債は長期借入金の減少により34.1%減少しています。

純資産の部

純資産合計は260億81百万円と前期末比で1.5%増加しました。これは、その他有価証券評価差額金為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率も79.7%と高水準を維持しています。

ROAとROE

寺岡製作所のROA(総資産経常利益率)は低下傾向にあり、当第3四半期は△1.3%となっています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は、第3四半期は0.1%となっています。収益力の向上とともに、資産および自己資本の効率的な活用が課題となっています。

キャッシュフロー

当第3四半期のキャッシュ・フローの情報は開示されていませんが、前期の状況から見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは若干の黒字、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスの可能性があります。財務の健全性は保たれているものの、長期的な視点で事業の成長を実現することが重要です。

配当の支払額

寺岡製作所は、当第3四半期においては75円/株の配当を実施しています。前年同期と同額の配当を継続しており、株主還元に努めています。今後も、企業の成長と株主還元のバランスを考えた配当政策が期待されます。

今後の展望

今後の寺岡製作所は、上場廃止を見据えた経営体制の構築が課題となっています。公開買付けにより、株主が公開買付者のみとなるため、非公開化に向けた施策を進めていく必要があります。一方で、粘着テープ事業での競争力強化にも注力し、持続的な成長を目指していく方針です。企業価値の向上と株主還元のバランスを図ることが重要になってくるでしょう。

編集部のまとめ

今回の寺岡製作所の決算は、中国市況の低迷や電子部品市場の在庫調整の影響により売上高が減少したものの、コスト削減策などにより損失幅が縮小し、黒字転換できたことが注目されます。ただし、収益性の改善やキャッシュ・フローの状況など、課題も残されています。今後は、上場廃止を見据えた経営戦略の転換と事業基盤の強化が重要になってくるでしょう。寺岡製作所には、持続的な成長と株主還元のバランスを取りつつ、企業価値の向上に努めていってほしいと思います。

株式会社寺岡製作所の決算日や配当についてまとめました。

寺岡製作所の決算は3月期で、今回の四半期報告書は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績を示しています。また、当期の配当は1株当たり75円と、前年と同額を維持しています。今後は、上場廃止を見据えた経営改革と事業基盤の強化が課題となっています。引き続き、寺岡製作所の動向を注目していきましょう。

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