日本精鉱株式会社の2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高は115億19百万円とやや減少しましたが、経常利益は4億41百万円と健全な業績を維持しています。アンチモン事業や金属粉末事業を中心に、付加価値の高い製品の生産能力を拡充し、オープンイノベーションによる新規事業の創出にも取り組んでいます。今後も持続可能な事業の成長を目指して、チャレンジを続けていきます。
企業情報
企業名: 日本精鉱株式会社
証券コード: 57290
決算期: 2023年3月期
日本精鉱株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本精鉱株式会社は、毎年3月31日を決算日としています。2023年度の第3四半期決算は、2023年12月31日が期末日となります。
主な事業
日本精鉱株式会社は、アンチモン事業と金属粉末事業を主力事業としています。アンチモン事業では三酸化アンチモンを中心とした金属製品の製造・販売、金属粉末事業では電子部品や自動車部品向けの金属粉末の製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、高機能・高付加価値製品の提供を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は、売上高が115億19百万円と前年同期比6.5%減少しましたが、経常利益は4億41百万円と健全な水準を維持しています。利益率も、営業利益率が3.7%、経常利益率が3.8%と、安定した収益性を確保しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移をみると、売上高は159億23百万円から115億19百万円へと減少していますが、経常利益は5億10百万円から4億41百万円と、ほぼ横ばいで推移しています。製品の付加価値向上や生産性向上などにより、利益水準を維持できているといえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が145億44百万円、負債合計が50億34百万円、純資産合計が95億9百万円となっています。前期末から資産が増加し、負債も増加していますが、自己資本比率は65.4%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が25億12百万円、受取手形及び売掛金が29億8百万円となっています。固定資産も55億85百万円と前期末から増加しており、経営基盤の強化が図られています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が15億32百万円、長期借入金が7億87百万円となっています。負債は前期末から約4億89百万円増加しましたが、自己資本比率は高く、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が80億14百万円となっています。前期末から1億72百万円増加しており、着実な利益の積み上げが進んでいます。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は3.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.3%となっています。ROAは前期の4.9%から低下しましたが、ROEは前期の3.6%から改善しています。資産効率と自己資本利益率が向上傾向にあり、収益性の改善が進んでいると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが7億41百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが3億79百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが3億66百万円の支出となっており、全体として現金及び現金同等物が純増する状況でした。
配当の支払額
2023年度の配当については、中間配当として1株当たり40円、期末配当として60円の合計年間100円の配当を予定しています。前期の年間配当金は150円でしたが、安定配当を維持しつつ、投資や借入金返済にも充てる方針です。
今後の展望
日本精鉱株式会社は、「グループ力を発揮し、持続可能な事業の成長に向けて、チャレンジし続ける」をスローガンに、高付加価値製品の生産能力拡充、オープンイノベーションによる新規事業創出、デジタル化による業務効率化などに取り組んでいきます。また、サステナビリティ経営の推進や人財育成にも力を入れ、持続可能な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
日本精鉱株式会社は、アンチモン事業と金属粉末事業を中心に、付加価値の高い製品の提供に注力しています。健全な収益性と財務体質を維持しつつ、新規事業創出やサステナビリティ経営の推進など、中長期的な成長に向けた取り組みを進めています。今後も同社の持続的な発展に期待が高まります。
日本精鉱株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本精鉱株式会社の決算日は3月31日、2023年度の配当は中間配当40円、期末配当60円の合計100円を予定しています。安定的な配当を維持しつつ、事業投資にも取り組む方針です。今後の成長に向けた取り組みに注目が集まります。