サンメッセ株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が公開されました。順調に業績を伸ばし、業界内でもトップクラスの企業の1つとして注目されています。この決算報告を分析してみましょう。
企業情報
企業名: サンメッセ株式会社
証券コード: 78830
決算期: 2023年12月期
サンメッセ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンメッセ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日です。四半期報告書は、上場企業の義務付けられている重要な書類の1つで、今回は12月期第3四半期の決算状況が公開されました。
主な事業
サンメッセ株式会社は印刷事業とイベント事業の2つの事業を展開しています。印刷事業では、一般商業印刷物、包装印刷物、出版印刷物の製造・販売を行っています。また、イベント事業では各種イベントの企画・運営を行っています。多岐にわたる事業展開で、印刷業界では大手企業の1社として知られています。
今期の業績と利益率は?
サンメッセ株式会社の2023年12月期第3四半期の連結業績は、売上高123億3千万円、営業利益1億4千3百万円となりました。前年同期比では、売上高は2.5%減、営業利益は11.2%増となりました。利益率は高くはありませんが、着実に成長を続けている企業と言えます。
売上・利益の推移
サンメッセ株式会社の直近の売上高は、2022年3月期に171億円を記録しました。一方で、営業利益は2年連続で減少し、2022年3月期は7千万円となりました。しかし、今期は増益に転じ、第3四半期で1億4千3百万円と好調な業績を残しています。今後も安定した成長が期待できる企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
サンメッセ株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は、資産が197億円、負債が79億円、純資産が117億円となっています。前期末と比較すると、資産は1.7%増、負債は6.7%減、純資産は6.7%増と、健全な財務体質を維持しているといえます。
資産の部
サンメッセ株式会社の資産は、現金及び預金が24億円、投資有価証券が44億円となっています。前期末と比較して、現金及び預金は約5億円増加し、投資有価証券も約8億円増加しています。手元流動性が高く、財務基盤が安定している企業と言えるでしょう。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が15億円、借入金が16億円となっています。前期末と比較して、支払手形及び買掛金が約3億円減少、借入金が約2億円減少しており、着実に負債の圧縮が進んでいることがわかります。
純資産の部
純資産の部では、資本金が12億円、利益剰余金が83億円となっています。前期末と比較して、利益剰余金が約5700万円増加し、株主資本が健全に推移していることが確認できます。
ROAとROE
サンメッセ株式会社のROA(総資産利益率)は1.2%、ROE(自己資本利益率)は2.0%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.1ポイント増加、ROEは0.9ポイント減少しており、他社と比べてやや低めの水準にあります。今後の更なる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
サンメッセ株式会社の第3四半期の営業キャッシュフローは4億7千万円の収入となっています。前年同期と比べると2億円ほど減少しましたが、安定したキャッシュ創出力を維持しているといえます。この資金を有効活用し、さらなる事業拡大に繋げていくことが期待されます。
配当の支払額
サンメッセ株式会社は、2023年3月期の年間配当金を1株当たり8円としています。第2四半期末には4円の中間配当を実施しており、株主還元にも積極的な企業と言えるでしょう。今後も安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
サンメッセ株式会社は、2025年に向けた「Challenge for Change 2025」をスローガンに掲げ、企業価値の向上に取り組んでいます。印刷事業とイベント事業の両面でさらなる成長を目指すとともに、サステナビリティ経営にも注力していく方針です。今後も着実に業績を伸ばし、業界をリードする企業として期待されています。
編集部のまとめ
サンメッセ株式会社は、安定した財務基盤と収益力を持つ老舗の印刷企業です。業界トップクラスの企業として、今期も順調な業績を残しています。今後も、印刷事業とイベント事業の両輪で成長を続けるとともに、サステナビリティ経営にも力を入れていくことが期待されます。株主還元にも積極的で、中長期的に投資価値の高い企業と言えるでしょう。
サンメッセ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンメッセ株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に公表されました。配当金は年間8円(うち中間配当4円)と、株主還元にも力を入れている企業です。今後も安定した業績を維持し、株主への利益還元にも注力していくことが期待されます。