株式会社マツオカコーポレーションの直近の決算報告を詳しくご紹介します。同社はアパレル製品の生産を中心に事業を展開する企業で、幅広い国内外の生産拠点を持っています。直近の業績は好調で、売上高が前年同期比増加、利益率の改善も進んでいる様子がわかりました。また、堅実な財務体質も確認できました。今後も中国やASEAN諸国を中心に生産体制の強化を図り、業績拡大を目指していくと予想されます。
企業情報
企業名: 株式会社マツオカコーポレーション
証券コード: 33574
決算期: 3月期
株式会社マツオカコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社マツオカコーポレーションの決算日は3月31日です。 決算報告書の提出時期は、4月1日から翌年3月31日までの連結会計年度に係る決算報告を、翌年の6月下旬に行っています。
主な事業
株式会社マツオカコーポレーションの主な事業は、アパレル製品のOEM生産です。中国やベトナム、バングラデシュなどの海外生産拠点を擁し、グローバルな供給体制を構築しています。洋服や下着、スポーツウェアなど、幅広い製品ラインナップを取り揃えており、世界的なアパレルブランドの生産を手がけています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は好調で、売上高が448億円と前年同期比4.6%減少したものの、営業利益は8.9億円と大幅な増益となりました。また、経常利益は32.0億円と前年同期比34.8%増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は19.2億円と80.2%の大幅な増益となっています。利益率も改善傾向にあり、今後の業績拡大が期待できそうです。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見てみると、売上高は460億円前後で推移しています。一方で、営業利益や経常利益、純利益は直近期に大幅な増益となっています。特に経常利益は前年同期比で34.8%増加しており、利益率の向上が進んでいることがわかります。今後も中国やASEAN諸国での生産拠点の強化などにより、収益力の更なる向上が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社マツオカコーポレーションの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産総額は667億円と前期末から74億円増加しています。主な増加要因は現金及び預金の増加60億円や有形固定資産の増加22億円などです。一方、負債は290億円と20億円増加しており、支払手形及び買掛金の増加9億円などが主な要因です。純資産は376億円と前期末から53億円増加しており、財務体質は健全に推移しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が210億円と大幅に増加しており、手元流動性が高まっています。また、有形固定資産が207億円と増加しており、生産設備の拡充が進んでいることがわかります。一方、受取手形及び売掛金は68億円と減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が80億円と増加しています。また、長短借入金が131億円と堅調に推移しています。一方で、退職給付に係る負債が4億円と低水準で推移しており、財務体質の健全性が窺えます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が239億円と着実に増加しています。また、為替換算調整勘定が78億円と大幅に増加しており、海外事業の貢献度が高まっていることがうかがえます。全体として、自己資本比率は51.5%と高水準を維持しており、財務体質は健全に推移していると評価できます。
ROAとROE
株式会社マツオカコーポレーションのROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)の推移を見ると、ROAは5%前後、ROEは10%前後で推移しています。直近期はROAが4.8%、ROEが14.2%と改善傾向にあり、利益率の向上に伴い資本効率も高まっていることがわかります。今後も中国からASEANへの生産シフトや新工場の立ち上げなど、収益力の強化策を続けることで、さらなる利益率の改善が期待できそうです。
キャッシュフロー
株式会社マツオカコーポレーションの直近のキャッシュフローを見ると、営業キャッシュ・フローが大幅な黒字を計上しています。一方で、投資キャッシュ・フローはマイナスとなっており、設備投資などに資金を投入しているようです。財務キャッシュ・フローも配当金支払いなどにより減少しています。全体として、手元流動性が大きく改善しており、今後の事業展開に十分な資金力を有していると評価できます。
配当の支払額
株式会社マツオカコーポレーションの直近の配当実績を見ると、1株当たり年40円の配当を行っています。この水準は、業績に連動した安定的な配当と評価できるでしょう。株主還元の充実も同社の経営方針の一つと言えます。今後も業績の改善に合わせて、配当の増額も期待できそうです。
今後の展望
株式会社マツオカコーポレーションは、中国からASEAN諸国への生産シフトを進めることで、更なる生産効率の向上と収益力の強化を図っていく方針です。ベトナムやバングラデシュの新設工場を中心に、生産能力の拡大にも取り組んでいます。また、グローバルな生産体制と柔軟な対応力が強みとなっており、アパレル業界の需要変動にも迅速に対応できる体制を整えています。今後も中長期的な成長が期待できる企業だと評価できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社マツオカコーポレーションの決算内容を見ると、アパレル製品のOEM生産に強みを持つ同社の業績は好調に推移していることがわかりました。売上高は減少したものの、利益率が大幅に改善しており、財務体質も健全に維持されています。今後は中国からASEAN諸国への生産シフトや新工場の立ち上げなどにより、一層の収益力強化が期待できそうです。株主還元面でも、安定した配当政策を実施しており、投資家からの支持も高いと言えるでしょう。
株式会社マツオカコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社マツオカコーポレーションの決算日は3月31日で、決算報告書の提出時期は翌年の6月下旬となっています。直近の配当実績は1株当たり年40円と、安定した水準を維持しています。今後も業績の改善に合わせて、配当増額が期待できそうです。