日本グランデ株式会社(証券コード:E34938)の2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。不動産開発・分譲や管理事業を展開する同社の業績は安定的に推移しており、株主の皆様にとって好材料となりそうです。
企業情報
企業名: 日本グランデ株式会社
証券コード: E34938
決算期: 3月期
日本グランデ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本グランデ株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は12月31日までの期間となっています。
主な事業
日本グランデ株式会社は、不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産関連事業の3つを主軸に事業を展開しています。分譲マンションやサービス付き高齢者向け住宅の開発、管理などに注力しており、札幌市エリアを中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,676,834千円、営業利益20,412千円、経常損失6,278千円、親会社株主に帰属する四半期純損失4,128千円となりました。不動産分譲事業の売上が大幅に増加し、営業利益も黒字に転換しましたが、経常段階で損失となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は増加傾向にあります。一方で、利益面では変動が大きいことがわかります。不動産分譲事業の売上変動に影響を受けやすい同社の業績は、四半期ごとにかなりの変動があります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況は、総資産6,689,027千円、負債4,736,938千円、純資産1,952,088千円となっています。前期末と比べると総資産が17.7%減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に減少しているものの、仕掛販売用不動産が増加しています。これは、販売用物件の開発が進捗しているためと考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金及び工事未払金が大幅に減少しています。これは、分譲物件の引渡が進んだことにより、仕入債務が減少したためです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が減少しています。これは、前期の配当金支払いと四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期の-0.3%から当期は-0.1%と改善傾向にあります。一方、ROEは前年同期の0.8%から当期は-0.2%と低下しています。利益が減少した中で自己資本比率が高くなったことが影響しているようです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少などにより△1,337,669千円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローはほぼ横ばい、財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などにより△131,883千円の支出となっています。
配当の支払額
当期の期末配当金は1株当たり13円の予定です。前期に比べ3円増加しており、株主還元強化の一環といえます。
今後の展望
今期第4四半期は、新築分譲マンション1物件、新築分譲戸建住宅4戸の引渡を予定しており、業績の改善が期待されます。また、不動産関連事業の収益も好調に推移しています。一方で、原材料価格高騰や金利上昇などのリスク要因も注視していく必要があります。
編集部のまとめ
日本グランデ株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、不動産分譲事業の売上増加などにより営業利益が黒字化しました。ただし、経常段階では損失となっており、利益面での変動は大きい傾向にあります。今後の金利動向や資材価格の動向などに注意を払いつつ、更なる収益力の強化に期待したいところです。
日本グランデ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本グランデ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は12月31日までとなっています。配当金は第4四半期に1株当たり13円が予定されており、株主還元の強化が進んでいます。今後の不動産市場の動向に注目していく必要がありますが、同社の収益基盤は徐々に強化されつつあると言えそうです。