株式会社ムロコーポレーションのこの四半期決算報告は、大変良い結果となっているようですね。自動車部品の需要回復と為替変動の好影響などから、売上高、営業利益、経常利益、純利益がいずれも大幅に増加しています。特に営業利益は前年同期比約8倍と非常に高い伸びを示しています。
企業情報
企業名: 株式会社ムロコーポレーション
証券コード: E02234
決算期: 3月期
株式会社ムロコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ムロコーポレーションの決算日は3月31日で、第3四半期の期間は2023年4月1日から2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社ムロコーポレーションは、主に自動車メーカー向けの金属関連部品と樹脂関連部品の製造・販売を行っている会社です。金属関連部品事業は全体の売上高の約90%を占めており、同社の中心的な事業となっています。また、新規事業として連続ねじ締め機や柑橘類皮むき機の製造・販売なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が18,238百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益が1,461百万円(前年同期比811.2%増)、経常利益が1,730百万円(同326.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,195百万円(同784.7%増)と大幅な増加となりました。利益率も大幅に改善しており、営業利益率は8.0%、経常利益率は9.5%、純利益率は6.6%となっています。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益は前期から大きく伸びています。特に営業利益は前年同期の160百万円から1,461百万円と約9倍に増加しました。これは、主力の金属関連部品事業における原価改善効果や為替の好影響などが要因とされています。
四半期連結貸借対照表について
同社の財政状態は堅調に推移しており、当第3四半期末の総資産は32,254百万円と前期末比4,199百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が8,982百万円と前期末比1,172百万円増加しており、財務体質が強化されています。また、有形固定資産も10,409百万円と前期末比899百万円の増加となっています。
負債の部
一方、負債の部では、有利子負債が2,357百万円と前期末比568百万円増加しています。これは主に設備投資や運転資金の借入れによるものと見られます。
純資産の部
純資産は21,406百万円と前期末比1,670百万円の増加となっており、自己資本比率も66.4%と高水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前期末の4.9%から当第3四半期末には5.4%に上昇しており、ROE(自己資本利益率)も前期末の4.8%から当第3四半期末には6.6%に改善しています。これは、売上高と利益の大幅な増加により、資本効率が向上したためです。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは良好な状況にあります。営業活動によるキャッシュ・フローは1,995百万円の収入となり、設備投資などによる投資活動によるキャッシュ・フローは647百万円の支出でした。この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は8,982百万円と前期末比1,172百万円増加しています。
配当の支払額
同社は、中間配当として1株当たり22円を支払っています。期末配当予想は未定ですが、引き続き安定した配当を実施していくと考えられます。
今後の展望
自動車業界の需要回復傾向と同社の原価改善策、為替の好影響などから、この好業績は続いていくと見られます。加えて、トラック市場や建築市場などの新規事業分野での受注拡大も期待されます。今後も安定的な業績と高配当が期待できる企業だと思います。
編集部のまとめ
株式会社ムロコーポレーションの決算は、売上高、各利益ともに大幅な増加となり、財務体質の改善も進んでいる好決算でした。自動車市場の回復に加えて為替の好影響などが奏功した結果と言えるでしょう。今後も安定した業績と配当が期待できる企業だといえます。
株式会社ムロコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ムロコーポレーションの決算日は3月31日で、第3四半期の期間は2023年4月1日から2023年12月31日までです。中間配当として1株当たり22円を支払っています。今後も安定した業績と配当が期待できる企業といえます。