古河機械金属株式会社の最新の四半期決算報告書を紹介します。好調な業績を収めており、事業の強みと今後の展望について一緒に見ていきましょう。
企業情報
企業名: 古河機械金属株式会社
証券コード: 57150
決算期: 2023年3月期
古河機械金属株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
古河機械金属株式会社は3月31日が決算日です。
第3四半期の決算報告書は、2024年2月14日に公表されています。
主な事業
古河機械金属株式会社は「産業機械」「ロックドリル」「ユニック」の機械事業と、「金属」「電子」「化成品」の素材事業を展開しています。
また、不動産事業やその他の事業にも取り組んでおり、多角化された事業ポートフォリオを持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,420億34百万円、営業利益66億68百万円、経常利益82億5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益147億63百万円と、前年同期比で増収増益を記録しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、コロナ禍の影響で一時的に減収減益となりましたが、2023年3月期には大きく回復し、四半期毎の増収増益トレンドが続いています。
特に当期第3四半期は、素材事業の大幅な増益や不動産事業の収益改善も寄与し、過去最高の業績を達成しました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が2,529億14百万円と前期末から201億68百万円増加しています。
負債は1,310億39百万円で前期末から43億44百万円増加、純資産は1,218億75百万円と158億24百万円増加しています。
資産の部
流動資産は現金及び預金の増加、棚卸資産の増加などで1,055億62百万円と前期末から57億80百万円増加しています。固定資産は投資有価証券の増加などで1,473億51百万円と143億88百万円増加しています。
負債の部
流動負債は仕入債務の減少などで572億52百万円と前期末から58億59百万円減少しています。固定負債は長期借入金の減少などで737億87百万円と102億3百万円増加しています。
純資産の部
株主資本は952億15百万円と前期末から112億44百万円増加しています。その他の包括利益累計額は233億27百万円と44億53百万円増加しています。
ROAとROE
2023年3月期のROAは3.1%、ROEは5.9%でしたが、当第3四半期連結累計期間では業績が大幅に改善されたため、両指標とも大幅に上昇していると考えられます。
収益性と資本効率性の改善が進んでいる様子がうかがえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの改善と投資活動によるキャッシュ・イン(プラス)が寄与し、財務活動によるキャッシュ・アウト(マイナス)も縮小したと考えられます。
配当の支払額
2023年6月29日開催の定時株主総会において、1株当たり50円の期末配当が決議されました。
また、2023年12月期の中間配当も1株当たり50円の配当が行われる予定です。
今後の展望
「中期経営計画2025」では、収益性の向上と資本効率の改善を目指しています。
機械事業の収益力強化、素材事業の高付加価値化、不動産事業の安定収益確保など、各事業の収益力を高め、持続的な成長と企業価値の向上を図っていく方針です。
編集部のまとめ
古河機械金属株式会社は、第3四半期の好調な業績を背景に、増収増益を実現しています。
収益性と資本効率の改善が進んでおり、中期的な成長戦略も明確に示されていることから、今後の業績拡大に期待が持てる企業だと評価できます。
古河機械金属株式会社の決算日や配当についてまとめました。
古河機械金属株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2024年2月14日に公表されました。
配当については、1株当たり年間100円(中間50円、期末50円)が予定されています。
中期的な成長戦略に基づき、今後も株主還元の充実が期待されます。