今期の決算でも、建設需要の高まりなどを背景に、ニチレキ株式会社は順調な業績を収めています。安全・安心な社会インフラの整備に貢献する同社は、持続可能な企業として成長を続けていくことが期待されますね。
企業情報
企業名: ニチレキ株式会社
証券コード: 50110
決算期: 3月期
ニチレキ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ニチレキ株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日時点で行われ、2024年2月14日に四半期報告書が提出されました。
主な事業
ニチレキ株式会社は、アスファルト応用加工製品事業と道路舗装事業を行っています。アスファルト製品の製造・販売や、道路工事の受注・施工が主な事業内容となっています。これらの事業を通じて、安全で快適な社会インフラの整備に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高55,089百万円、営業利益4,882百万円、経常利益5,141百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3,344百万円と、堅調な成績を収めています。特に、営業利益率8.9%と高い水準を維持しており、収益性の高さが注目されます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移をみると、売上高は57,283百万円から55,089百万円と若干減少しましたが、経常利益は5,964百万円から5,141百万円と高水準を維持しています。営業利益率も8%台を保っており、安定した収益基盤を築いていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は92,092百万円となり、前連結会計年度末比618百万円の増加となりました。これは主に投資有価証券や建物及び構築物が増加したことによるものです。一方で、負債は19,370百万円、純資産は72,721百万円となり、自己資本比率は79.0%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産は50,175百万円、固定資産は41,917百万円となっています。流動資産では現金及び預金が減少した一方、投資有価証券が増加しています。また、有形固定資産も増加基調にあり、事業基盤の強化が図られています。
負債の部
流動負債は17,284百万円、固定負債は2,086百万円となっています。短期的な支払いや税金などの流動負債が大部分を占めており、財務の健全性が確保されています。
純資産の部
純資産は72,721百万円となっており、自己資本比率は79.0%と高水準を維持しています。利益剰余金も増加傾向にあり、財務基盤は安定しているといえます。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期比0.8ポイント減の5.6%、ROE(自己資本利益率)は同4.4ポイント減の4.6%となっています。これは一時的な原価高の影響によるものですが、依然として高い水準を維持しています。今後も収益力の高い企業として成長することが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4,297百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは2,292百万円の支出となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは2,537百万円の支出で、設備投資や配当金の支払いなどに使われています。全体としては現金及び預金が減少傾向にあるものの、経営活動の健全性は保たれています。
配当の支払額
当期の年間配当金は85円を見込んでおり、前期比5円増加しています。配当性向は37.1%となっています。株主の皆様への利益還元が着実に行われているのが特徴です。
今後の展望
今後も、防災・減災、国土強靭化対策などの公共投資需要が見込まれるため、ニチレキ株式会社の事業環境は良好に推移すると期待されます。一方で、人件費や原材料価格の高止まりなどの課題もあり、価格転嫁や原価管理の強化が重要になります。同社は高付加価値製品の拡販や生産性向上に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
ニチレキ株式会社は、アスファルト製品の製造・販売と道路舗装事業を手掛ける企業です。今回の決算は、公共投資需要の高まりを背景に堅調な業績を収めています。特に、高い収益性を維持しており、今後の成長が期待されます。また、株主への利益還元にも力を入れていることも特徴的です。引き続き、同社の動向に注目していきたいと思います。
ニチレキ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ニチレキ株式会社の決算日は3月31日、第3四半期決算は12月31日時点で行われています。年間配当は前期比5円増の85円を見込んでおり、配当性向は37.1%となっています。株主への利益還元が着実に行われており、同社の財務健全性が高いことがうかがえます。