岡本硝子株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。プロジェクターの需要が減少したものの、一部の事業では好調な結果も見られました。今後の見通しにも注目です。
企業情報
企業名: 岡本硝子株式会社
証券コード: E01221
決算期: 3月期
岡本硝子株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
岡本硝子株式会社の決算期は3月期で、通期決算は毎年3月31日、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。
主な事業
岡本硝子株式会社は、光学製品、照明製品、機能性薄膜・ガラス製品などを製造・販売しています。プロジェクター用反射鏡やフライアイレンズ、タッチパネル用ガラスなど、先端技術を活かした製品が主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,063百万円、営業損失87百万円となりました。プロジェクター需要の減少を受け、売上高は前年同期比で20.3%の減少となりました。一方で、照明事業やその他事業では増収となる一部好調な事業もありました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、2022年3月期は売上高4,887百万円、経常利益215百万円と好調でした。しかし、2023年3月期第3四半期では売上高が前年同期比で20.3%減少し、経常損失28百万円となっています。プロジェクター需要の落ち込みが影響していますが、今後の業績の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は7,958百万円で、前連結会計年度末に比べ367百万円の増加となりました。主な要因は、商品及び製品や仕掛品の増加によるものです。
資産の部
流動資産は4,120百万円と前連結会計年度末比で301百万円増加しています。主な増加要因は、商品及び製品が226百万円、仕掛品が176百万円増加したことによるものです。固定資産は3,838百万円と65百万円増加しており、ガラス溶融炉のフィーダー更新などにより機械装置及び運搬具が242百万円増加しています。
負債の部
負債合計は6,461百万円と前連結会計年度末比で404百万円増加しています。流動負債は94百万円増加し、固定負債は309百万円増加しています。短期借入金が100百万円、長期借入金が332百万円それぞれ増加しています。
純資産の部
純資産合計は1,497百万円と前連結会計年度末比で36百万円減少しています。利益剰余金が45百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは-0.4%、ROEは-3.0%となっています。前年同期と比べて大幅に悪化しているのは、経常損失の計上や売上高の減少が影響しています。今後、業績回復とともに収益性の改善が望まれます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは減少傾向にあると見られます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは固定資産の取得などで支出が増加しているものと思われます。財務活動については、借入金の増加などで資金調達が行われています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間において、配当の支払いは行われていません。前期は1株当たり9.23円の期末配当を実施しましたが、現在の業績を踏まえ、当期の配当については未定となっています。
今後の展望
プロジェクター需要の回復や新製品の立ち上がりに期待がかかっています。また、照明事業やその他の事業も好調に推移するなど、全社的な業績回復が望まれます。さらなる経営効率の向上や新規事業の開拓にも取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
岡本硝子は、プロジェクター用製品の需要減少の影響を受け、当第3四半期の業績は減収減益となりました。しかし、一部の事業では好調な結果も出ており、今後の業績回復に期待がかかっています。経営効率の改善や新規事業の開拓にも注目していきたいと思います。
岡本硝子株式会社の決算日や配当についてまとめました。
岡本硝子の決算期は3月期で、通期決算は毎年3月31日、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。また、前期は1株当たり9.23円の期末配当を実施していましたが、当期の配当については未定となっています。今後の業績推移に注目しながら、配当の動向も注視していく必要がありそうです。