株式会社中央製作所の2023年12月期第3四半期決算報告が公開されました。電源機器や表面処理装置、電気溶接機などの事業を展開する同社は、部材費の高騰などの影響を受けつつも堅調な業績を維持しているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社中央製作所
証券コード: E01940
決算期: 3月期
株式会社中央製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社中央製作所の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日までとなっています。
主な事業
株式会社中央製作所は、電源機器、表面処理装置、電気溶接機などの製造・販売を主な事業としています。自動車関連、電子部品、鋼製家具など幅広い業界に製品を提供しており、国内外の顧客基盤を持っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高2,545百万円、営業損失43百万円、経常損失38百万円、四半期純損失48百万円となりました。部材の長納期化などの影響を受けつつも、電源機器や表面処理装置、電気溶接機の各事業で一定の売上を確保できたことがうかがえます。
売上・利益の推移
前年同期との比較はできませんが、2023年3月期通期の実績は売上高3,125百万円、経常損失278百万円、当期純損失261百万円と厳しい結果でした。今期はこの赤字体質から脱却できるかどうかが注目されます。
四半期連結貸借対照表について
今期第3四半期の貸借対照表では、総資産4,922百万円、負債2,988百万円、純資産1,934百万円となっています。前期末比で資産は約14%増加し、負債が約27%増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産3,895百万円と前期末比約15%増加しています。主な増加は仕掛品456百万円増加、電子記録債権267百万円増加などによります。固定資産も1,026百万円と約11%の増加となっています。
負債の部
一方、負債の部では流動負債2,541百万円と大幅に増加しています。主な増加は契約負債531百万円増加、電子記録債務523百万円増加などです。固定負債は447百万円とほぼ横ばいです。
純資産の部
純資産は1,934百万円と前期末比約0.9%減少しています。自己資本比率は39.3%となりました。
ROAとROE
ROAは4.5%、ROEは-2.4%となっています。前期より改善傾向にあるものの、依然として低水準にあるといえます。今後の収益力改善が課題となっています。
キャッシュフロー
第3四半期累計期間のキャッシュフローは開示されていませんが、前期は営業CF△273百万円、投資CF△65百万円、財務CF388百万円となっています。今後の資金繰りを注視する必要がありそうです。
配当の支払額
当第3四半期累計期間においては無配となっています。前期も無配でしたので、配当再開のめどは立っていないようです。収益体質の改善が先決課題のようです。
今後の展望
次期以降は受注高や売上高の回復に期待がかかっていますが、依然として部材調達難や材料価格高騰などの課題は残されています。収益改善に向けた事業構造改革が急務と考えられます。
編集部のまとめ
中央製作所は電源機器や表面処理装置、溶接機などを手掛ける製造業で、売上高は第3四半期で2,545百万円、営業損失は43百万円となりました。部材調達難などの影響で厳しい環境が続いていますが、収益改善に向けて取り組んでいる模様です。今後の業績動向に注目です。
株式会社中央製作所の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日までとなっています。当期は無配と厳しい状況ですが、収益力の改善と配当再開に期待がかかっています。業績回復に向けた取り組みを今後も注視していきたいと思います。