カッパ・クリエイト株式会社の決算報告をご紹介します。回転寿司店「かっぱ寿司」や調理パン製造のデリカ事業を展開する同社は、新型コロナ禍の影響を受けつつも前年同期比で売上高3.0%増、営業利益は9.7億円と大幅な改善を果たしています。お客様のニーズに合わせた商品開発や価格訴求、省力化の設備投資などが奏功し、健闘しているようですね。今後も新しい生活様式に合わせた取り組みを続けていくとのことです。
企業情報
企業名: カッパ・クリエイト株式会社
証券コード: 74210
決算期: 2023年3月31日
カッパ・クリエイト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
カッパ・クリエイト株式会社の決算期は2023年3月31日で、4月1日から3月31日までの1年間を会計期間としています。第3四半期の決算は2023年12月31日までの9ヶ月間の業績となっています。
主な事業
カッパ・クリエイト株式会社は、回転寿司店「かっぱ寿司」の運営と、調理パンなどのデリカ商品の製造・卸売りを主な事業としています。回転寿司店「かっぱ寿司」は全国に展開しており、お値打ち感と高品質な商品提供で人気を集めています。また、デリカ事業では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどに商品を供給しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高541億49百万円、営業利益9億73百万円、経常利益10億17百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益8億6百万円と、前年同期と比べて大幅な改善となりました。特に営業利益が黒字転換したことが大きな進展です。利益率も回復基調にあると言えるでしょう。
売上・利益の推移
カッパ・クリエイト株式会社の業績は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて2022年3月期は大幅な減収減益となりましたが、直近の第3四半期では売上高が前年同期比3.0%増、営業利益が13億41百万円の損失から9億73百万円の黒字に回復しています。インバウンド需要の再開や価格訴求、生産性向上策などが功を奏したようです。
四半期連結貸借対照表について
カッパ・クリエイト株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は317億89百万円と前期末比で28億51百万円増加しています。現金及び預金が増加したほか、機械装置や工具・器具備品などの有形固定資産が増加しています。
資産の部
流動資産は144億24百万円で、現金及び預金が前期末比12億3百万円増加しているほか、売掛金や棚卸資産などが増加しています。固定資産は173億54百万円で、有形固定資産が50店舗の改装などにより増加しています。
負債の部
負債合計は222億86百万円で、前期末比20億45百万円の増加となっています。長期借入金が大きく増加しているほか、買掛金や未払金などが増加しています。
純資産の部
純資産は95億2百万円で、前期末比8億5百万円増加しています。主に親会社株主に帰属する四半期純利益8億6百万円により利益剰余金が増加したためです。
ROAとROE
カッパ・クリエイト株式会社のROA(総資産利益率)は前期末の4.4%から当第3四半期では3.2%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の△34.9%から当第3四半期では8.5%と大幅に改善しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益が増加したことが主な要因です。利益率の回復とともに自己資本の効率的な活用が進んでいると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
カッパ・クリエイト株式会社の当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが28億39百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが31億59百万円のマイナスとなっています。投資活動には50店舗の改装などの設備投資が含まれています。財務活動によるキャッシュ・フローは15億22百万円のプラスとなり、全体としては5億3百万円の増加となっています。
配当の支払額
カッパ・クリエイト株式会社は当第3四半期連結累計期間において、配当の支払いは行っていません。今後の業績回復を見守りつつ、適切な配当政策を検討していくものと考えられます。
今後の展望
カッパ・クリエイト株式会社は、オペレーション改善や価格訴求などで収益性を高め、前年同期比でドメスティック需要を取り込むことができました。今後もさらなる省力化投資やブランド力向上など、新型コロナ禍の影響を吸収し業績を改善していく方針のようです。デリカ事業の成長や、ライフスタイルの変化に合わせたサービス強化など、多角化も視野に入れています。引き続き、お客様のニーズに合った取り組みで成長を目指していくと期待されます。
編集部のまとめ
カッパ・クリエイト株式会社は、回転寿司店「かっぱ寿司」の運営とデリカ事業を中心とした企業です。直近の第3四半期決算では、売上高、営業利益、経常利益、純利益と全ての利益指標が大幅に改善しており、新型コロナ禍の影響からの回復が着実に進んでいます。今後も価格訴求や生産性向上、新サービス導入などで、さらなる成長が期待されます。
カッパ・クリエイト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
カッパ・クリエイト株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日までの9ヶ月間の業績となっています。当期は配当の支払いは行われていませんが、今後の業績回復を見据えつつ、適切な配当政策を検討していくものと考えられます。
