積水化成品工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は975億円と前年同期比4.8%増収となりました。また、営業利益は4億92百万円と前年同期比205.4%増益となりました。中期経営計画「Spiral-up 2024」の取り組みによって、収益性の改善が進んでいることがわかります。
企業情報
企業名: 積水化成品工業株式会社
証券コード: 42280
決算期: 3月期
積水化成品工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
積水化成品工業株式会社の決算期は3月期です。2023年12月期第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。通期の決算は2023年6月に発表される予定です。
主な事業
積水化成品工業株式会社は、発泡プラスチック製品の製造・加工・販売を主な事業としています。家庭用品やインダストリー用途など幅広い分野で製品を展開しています。特に食品容器やオートモーティブ関連の製品が主力となっています。ヒューマンライフ分野とインダストリー分野の2つのセグメントに分かれています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が975億円と前年同期比4.8%増加しました。一方、営業利益は4億92百万円と前年同期比205.4%増加しました。売上は増加したものの、原価上昇の影響を価格転嫁などで吸収し、収益性が改善されたことがわかります。
売上・利益の推移
最近3年間の業績推移をみると、売上高は2022年3月期124,683百万円、2023年3月期124,683百万円と概ね横ばいで推移しています。一方、営業利益は2022年3月期704百万円、2023年3月期704百万円と前期から微増となっています。今期第3四半期の増収増益は、収益体質の強化に取り組んでいる成果が現れてきた結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表では、資産合計が1,478億円となっています。前期末から33億円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が695億円と前期末から26億円増加しています。一方、固定資産は782億円と前期末から20百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が543億円と前期末から62億円増加しました。一方、固定負債が364億円と前期末から21億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、569億円と前期末から14億円減少しています。自己資本比率は38.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2022年3月期0.5%、2023年3月期0.5%と推移しています。ROEは2022年3月期0.8%、2023年3月期0.8%と推移しています。収益性は改善傾向にあり、株主資本の有効活用が課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが24億71百万円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは29億91百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは24億52百万円の支出となりました。期末の現金及び現金同等物は83億2百万円となっています。
配当の支払額
2023年12月期第3四半期の配当の支払額は、中間配当が1株当たり3円、期末配当が1株当たり3円の合計6円となる見通しです。前期の年間配当9円から減少する見通しです。
今後の展望
積水化成品工業では、現在「Spiral-up 2024」と題された3年間の中期経営計画に取り組んでいます。この計画では、「収益体質の強化」、「環境・社会課題解決型事業への転換」、「経営基盤の強化」の3つの重点課題に取り組んでいます。今後はこれらの取り組みを加速させ、企業価値の向上につなげていくことが期待されています。
編集部のまとめ
積水化成品工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、増収増益と好調な結果となりました。中期経営計画「Spiral-up 2024」の取り組みによって、収益性の改善が進んでいることがわかります。流動性も健全に保たれており、今後の更なる成長が期待されます。
積水化成品工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
積水化成品工業株式会社の決算期は3月期で、2023年12月期第3四半期の決算は2024年2月14日に発表されました。また、同社の配当は中間配当が1株当たり3円、期末配当が1株当たり3円の合計年間6円の見通しです。今後の業績や成長に期待が高まります。