今期の決算報告を発表した全保連株式会社(証券コード:58450)。賃貸住宅の家賃債務保証事業を手掛ける同社は、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。優れた経営力と着実な成長が印象的な決算内容です。
企業情報
企業名: 全保連株式会社
証券コード: 58450
決算期: 2023年3月期
全保連株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
全保連株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期(2023年10月~12月期)の決算報告を現在行っています。
主な事業
全保連株式会社は、賃貸住宅の家賃債務保証事業が主力事業です。賃貸物件の入居者に代わり家賃を保証し、家主の家賃回収リスクを低減するサービスを提供しています。また、学生の学費や医療費の立替えサービスなども手掛けています。全国展開を進めており、沖縄を中心に全国に拠点を構えています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は売上高18,279百万円、経常利益1,825百万円と大幅な増収増益となりました。経常利益率は10.0%と高水準の収益性を維持しています。家賃債務保証事業の伸長が業績を牽引しました。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は着実に増加しています。経常利益も堅調な推移を示しており、高い収益性を確保し続けています。同社は賃貸住宅の家賃債務保証事業に注力しており、事業基盤の強化が業績拡大につながっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産、負債、純資産ともにバランスのとれた構造になっています。
資産の部
資産合計は20,160百万円で、前事業年度末から265百万円減少しています。現金及び預金が増加した一方、無形固定資産が減少しています。
負債の部
負債合計は15,686百万円で、前事業年度末から3,285百万円減少しています。借入金や引当金の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産合計は4,474百万円で、前事業年度末から3,020百万円増加しています。新規株式上場に伴う資本金と資本剰余金の増加が主因です。
ROAとROE
ROAは9.0%、ROEは34.3%となっており、同業他社と比較してもかなり高い水準にあります。これは高い収益力と効率的な資産運用によるものと評価できます。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは1,840百万円の収入超過となり、財務活動によるキャッシュ・フローも一定の資金調達を行っています。手元流動性も高く、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
年間配当金は1株当たり30円を予定しています。配当性向は40%程度に引き上げられました。株主還元の充実に取り組む姿勢が窺えます。
今後の展望
今後は、DX推進による業務効率化や、成長市場とされる学費保証の全国展開など、事業領域の拡大に注力していきます。安定した収益基盤を活かし、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
全保連株式会社は賃貸住宅の家賃債務保証事業で高い収益性を誇る企業です。今回の決算では売上高、利益ともに大幅な増加を達成しました。財務体質も健全で、株主還元にも力を入れるなど、今後の更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
全保連株式会社の決算日や配当についてまとめました。
全保連株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期(2023年10月~12月期)の決算報告を発表しました。年間配当金は1株当たり30円と、株主還元の強化に取り組んでいます。今後も安定的な収益を背景に、さらなる事業拡大が期待できそうです。