株式会社ヨシタケの2023年度第3四半期決算報告が発表されました。売上高が前年同期比14.2%増加し、経常利益も前年同期比14.6%増加するなど、好調な業績となりました。同社は工場設備市場や建築設備市場、プラント関連市場などで受注を伸ばし、国内外の顧客向け販売を強化してきました。
企業情報
企業名: 株式会社ヨシタケ
証券コード: 64880
決算期: 2024年3月期
株式会社ヨシタケの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヨシタケは、3月31日が決算日になっています。第3四半期決算は、2023年12月31日時点の業績を発表しており、2024年2月14日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ヨシタケは、バルブ・ミキサーなどの製造・販売を行う企業です。主力製品は工場向けのバルブ製品や、医療・製薬工場向けのマグネットミキサーなどです。国内だけでなく、東南アジアを中心に海外での販売も強化しており、グローバル展開を進めています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第3四半期の業績は好調で、売上高が64億83百万円と前年同期比14.2%増加しました。利益面でも、経常利益が11億42百万円と前年同期比14.6%増加するなど、販売活動の強化により収益性も高まっています。
売上・利益の推移
2022年度第3四半期と比べ、売上高は5,677百万円から6,483百万円に増加しています。また、経常利益は9億96百万円から11億42百万円に増加しており、好調な業績を維持しています。販売活動の強化や生産効率化などが業績を下支えしているようです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の連結貸借対照表を見ると、資産合計が191億19百万円と前期末から23億23百万円増加しています。負債合計も38億20百万円と15億2百万円増加しましたが、純資産合計は152億99百万円と8億20百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が26億87百万円、商品及び製品が15億80百万円など、事業活動に必要な流動資産が増加しています。また、のれんが7億68百万円計上されており、買収した子会社の影響が表れています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が9億28百万円、短期借入金が7億円となっています。仕入債務の増加や借入の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が97億6百万円となっており、前期末から5億21百万円増加しています。自己資本比率は79.6%と健全な財務状況が維持されています。
ROAとROE
ROAは5.7%、ROEは6.1%となっており、前年同期と比較してROAは0.2ポイント低下、ROEは1.5ポイント低下しています。これは、総資産が増加したものの、収益性の改善が追いついていないためと考えられます。今後は、収益力の一層の向上が課題となりそうです。
キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書は作成されていませんが、四半期報告書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは28億12百万円の増加となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは9億90百万円の減少となっており、買収による支出などが影響しているようです。財務活動によるキャッシュ・フローの詳細は四半期報告書をご確認ください。
配当の支払額
2023年6月に、前期末配当として1株当たり26円の配当を実施しており、配当総額は3億31百万円となっています。株主への利益還元も行われています。
今後の展望
同社は、品質管理の強化、販売活動の効率化、生産性の向上などに取り組むことで、さらなる業績拡大を目指しています。M&Aによる海外事業の強化も進めており、グローバル展開の加速が期待されます。今後の企業成長に注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社ヨシタケは、国内外の市場で安定した需要に支えられ、売上高、経常利益ともに増加する好調な決算となりました。製品ラインナップの強化や海外事業の拡大など、様々な取り組みが業績を牽引しているようです。今後も、収益性の向上と財務基盤の強化に期待が高まっています。
株式会社ヨシタケの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヨシタケの決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を発表しています。2023年6月期末には、1株当たり26円の配当を実施しており、株主還元にも取り組んでいます。今後も、持続的な成長と株主利益の最大化に注目が集まるでしょう。