株式会社スマートバリューの2023年12月期第2四半期決算が発表されました。新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和されつつある中、行政DXをリードするクラウドソリューション事業や神戸アリーナ開業に向けたスマートベニュー事業など、同社の戦略にも光が差してきています。今後の業績への期待も高まっているようですね。
企業情報
企業名: 株式会社スマートバリュー
証券コード: E31524
決算期: 6月
株式会社スマートバリューの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スマートバリューの決算日は6月30日です。
上場企業のため、四半期決算も行っており、今回は2023年12月期第2四半期(2023年7月1日~12月31日)の決算発表となっています。
主な事業
株式会社スマートバリューは、行政DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する「デジタルガバメント」、企業のモビリティ(車両)を活用したサービスを展開する「モビリティ・サービス」、そしてスマートシティの実現を目指す「スマートベニュー」の3つの事業を展開しています。
特にデジタルガバメントでは、自治体向けクラウドサービス「ガブクラ」を提供しており、行政のDX化に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年12月期第2四半期)の業績は、売上高が1,714,098千円と前年同期比で2.1%減少しました。
一方で、営業損失は303,888千円と前年同期より大幅に悪化しました。
これは、スマートベニュー事業への先行投資が増加したことが主な要因と見られます。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高の推移を見ると、2022年6月期は3,873,348千円と過去最高を記録しました。
一方で利益面では、2023年6月期の経常損失は75,678千円と赤字となっています。
これはスマートベニュー事業への先行投資が増加したことが主因と考えられます。今後の同事業の成長に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点での総資産は3,684,097千円となっています。
前期末と比べ182,017千円(4.7%)減少しています。
資産の部
流動資産は2,770,306千円で、前期末比で246,097千円(8.2%)減少しています。
現金及び預金が395,843千円減少したことが主な要因です。
固定資産は909,300千円で、前期末比で65,185千円(7.7%)増加しています。
負債の部
負債合計は1,584,146千円で、前期末比159,205千円(11.2%)増加しました。
流動負債が主な増加要因で、短期借入金や未払金が増加しています。
純資産の部
純資産は2,099,951千円で、前期末比341,222千円(14.0%)減少しました。
親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と配当金の支払いが主な減少要因です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、2023年6月期実績で-2.0%と低水準となっています。
また、ROE(自己資本利益率)も-2.0%と低い状況です。
これはスマートベニュー事業への先行投資により、収益性が低下したことが主な要因と考えられます。
今後、同事業の成長に合わせて収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは279,135千円の減少となっています。
これは主に、税金等調整前四半期純損失の計上と売上債権の増加によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは142,216千円の減少で、有形・無形固定資産への投資が主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フローは25,508千円の増加となっています。
配当の支払額
2023年9月に実施した期末配当は1株当たり8円となりました。
この結果、年間配当金は1株当たり8円となりました。
今後の展望
今期の業績は減収減益となりましたが、行政DXやスマートシティ・スマートベニューといった成長分野への注力は続けられています。
これらの事業が中長期的な収益モデルの柱となる可能性が高く、今後の業績改善が期待されます。
また、コスト効率化の取り組みも継続して行われることから、株主還元も維持されると見られます。
編集部のまとめ
株式会社スマートバリューは、行政のDX化やスマートシティ実現に向けた事業展開を行っています。
今期は先行投資の増加により減益となりましたが、中長期的な成長に向けた施策が進行中と評価できます。
今後の業績改善と株主還元の動向に注目が集まりそうですね。
株式会社スマートバリューの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スマートバリューの決算日は6月30日で、四半期決算も行っています。
直近の2023年12月期第2四半期の決算では減収減益となりましたが、行政DXやスマートシティ事業への投資が続いています。
2023年9月には期末配当1株8円を実施しており、株主還元も維持されています。今後の業績改善に期待が高まっています。