CRGホールディングスの2023年12月期第1四半期の決算報告書をお読みいただきありがとうございます。売上高は4,865百万円と前年同期比で14.6%の減収となりましたが、人材派遣や製造請負などの主力事業が堅調に推移しており、今後も業績の回復が期待されています。また、コスト管理の徹底により経常利益は57百万円となり、収益性の改善が見られました。今後も人手不足への対応や事業の最適化に注力し、更なる成長を目指していきます。
企業情報
企業名: ＣＲＧホールディングス株式会社
証券コード: E34352
決算期: 9月
ＣＲＧホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
CRGホールディングスの決算期は9月であり、第1四半期決算は12月末となります。従って、今回の決算報告書は2023年10月1日から12月31日までの第1四半期の業績を示したものとなっています。
主な事業
CRGホールディングスは、人材サービス事業を中核としており、主力の人材派遣紹介事業の他、製造請負、ITソリューションなどの事業を展開しています。近年では、人手不足への対応として、シニア、女性、グローバル人材の活用や、障がい者雇用の促進にも注力しており、幅広いソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高4,865百万円と前年同期比で14.6%の減収となりました。一方で、経常利益は57百万円と前年同期比では58.7%減となったものの、コスト管理の徹底によりグループ全体の収益性は改善傾向にあります。
売上・利益の推移
CRGホールディングスの売上高は、直近の第10期（2022年9月期）で20,815百万円、第1四半期では4,865百万円となっています。一方、経常利益は第10期で139百万円、第1四半期で57百万円と、一時的な減益傾向にあるものの、安定した収益基盤を持っています。
四半期連結貸借対照表について
CRGホールディングスの四半期連結貸借対照表は、総資産7,128百万円、負債3,974百万円、純資産3,154百万円となっています。前期末に比べ、総資産は100百万円減少し、負債も138百万円減少しています。自己資本比率は43.1%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,274百万円と一定の手元流動性を確保しており、受取手形及び売掛金が2,186百万円と、売掛債権管理も適切に実施されています。また、有形固定資産が908百万円と、事業運営に必要な設備投資が行われています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,100百万円、長期借入金が538百万円となっています。一部の金融負債を返済し、財務体質の改善が図られています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が442百万円、利益剰余金が2,030百万円と、健全な財務基盤が維持されています。自己資本比率も44.1%と良好な水準にあります。
ROAとROE
CRGホールディングスのROA(総資産経常利益率)は0.8%、ROE(自己資本当期純利益率)は0.9%となっています。前期からROAが減少傾向にあるものの、人材サービス業界では適切な水準を維持しており、今後の収益力改善によって上昇していくことが期待されます。ROEも0.9%と低下しているものの、今後の業績回復とともに改善していくものと考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フロー計算書の記載はありませんが、貸借対照表上、現金及び預金が2,274百万円と一定水準を維持しており、事業活動に必要な資金は確保されていると考えられます。今後は、収益力の改善とともに、投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの状況にも注目していく必要があります。
配当の支払額
当第1四半期においては、配当の支払はありませんでした。年間での配当政策については今後の動向に注目が必要です。
今後の展望
CRGホールディングスは、人手不足への対応やコスト管理の徹底を図り、収益力の改善に取り組んでいきます。人材派遣紹介事業の強化に加え、ＡＩ・ＲＰＡなどのＩＴソリューション事業の拡大、シニア、女性、障がい者の活用支援など、幅広い事業展開によりさらなる成長を目指しています。今後も注目が集まる企業といえるでしょう。
編集部のまとめ
CRGホールディングスの2023年12月期第1四半期決算では、売上高が減収となったものの、収益性の改善が見られました。人材サービス事業を核に、IT分野やダイバーシティ雇用での取り組みを進めており、中長期的な成長が期待されます。また、財務体質も健全で、今後の業績回復が期待できる企業といえるでしょう。
ＣＲＧホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
CRGホールディングスの決算期は9月であり、第1四半期決算は12月末となります。当第1四半期では配当の支払はありませんでしたが、今後の収益力改善によっては、株主還元にも期待が持てるかもしれません。同社の事業展開と財務体質の健全性に注目していきたいと思います。
