株式会社ソフトフロントホールディングスの最新の決算報告書が公開されました。同社はIT関連サービス事業を展開する企業で、インターネット上のコミュニケーションプラットフォームの提供やAI技術を活用したサービスなどを手がけています。今期の業績は前年同期と比べて売上高が増加しましたが、利益面では課題が残る状況です。今後の成長に向けて、既存事業の強化やM&Aなどによる事業基盤の拡大に取り組んでいきます。
企業情報
企業名: 株式会社ソフトフロントホールディングス
証券コード: 23210
決算期: 2023年3月期
株式会社ソフトフロントホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ソフトフロントホールディングスの決算期は3月期です。年に1回、3月末に決算を行い、決算報告書を公開しています。
主な事業
株式会社ソフトフロントホールディングスは、コミュニケーション・プラットフォーム関連事業を中心に事業を展開しています。主力製品には、自然会話AIプラットフォーム「commubo」やクラウド電話サービス「telmee」、Webサイト制作・管理システム「SITE PUBLIS」などがあり、企業のデジタル化ニーズに応える各種ソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)における同社の業績は、売上高が639,804千円と前年同期比で21.4%増加しました。一方で、営業損失が151,926千円、経常損失が156,068千円と、依然として赤字に苦しんでいます。利益率の改善が課題となっています。
売上・利益の推移
同社の過去3年間の売上高は、2021年3月期に763,829千円と過去最高を記録しましたが、2022年3月期は527,223千円、2023年3月期第3四半期累計では639,804千円と変動しています。利益面では、2021年3月期に黒字化を果たしたものの、2022年3月期以降再び赤字に陥っています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が470,371千円、負債合計が291,335千円、純資産が179,035千円となっています。総資産は前期末から大幅に減少していますが、これはのれんや無形固定資産の減損によるものです。
資産の部
流動資産は387,703千円で、前期末から9,379千円減少しています。一方、固定資産は82,667千円と293,166千円減少しており、主にのれんが大幅に減少したことが要因です。
負債の部
流動負債は132,616千円で前期末から20,508千円増加、固定負債は158,719千円で6,672千円減少しています。全体として負債合計は291,335千円となっています。
純資産の部
純資産合計は179,035千円で、前期末から316,381千円減少しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失302,628千円の計上によるものです。
ROAとROE
同社のROAは-36.6%、ROEは-169.2%となっており、いずれも低水準にあります。これは、債務超過の影響もあり、収益性の低さが影響しているためです。今後は、収益力の向上とともに、財務体質の改善に取り組む必要があります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが△170,940千円、投資活動によるキャッシュ・フローが△10,152千円、財務活動によるキャッシュ・フローが125,859千円となっており、現金及び現金同等物が55,234千円減少しています。手元流動性の確保が課題となっています。
配当の支払額
同社は現在、配当を実施しておりません。経営基盤の強化と再成長に向けた投資に経営資源を充当することが最優先課題となっています。今後の業績回復と収益力の向上を受けて、配当の実施を検討していくものと考えられます。
今後の展望
同社は、既存事業のボイスコンピューティング事業やコミュニケーション・プラットフォーム事業に経営資源を集中させ、事業基盤の強化に取り組んでいきます。AI技術を活用したサービスの拡大や、Webサービス関連の事業拡大、M&Aによる新規事業領域への進出などを通じて、収益力の向上と持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社ソフトフロントホールディングスは、ITサービス事業を展開する企業で、主力製品である自然会話AIプラットフォーム「commubo」やクラウド電話サービス「telmee」などを通じて、企業のデジタル化ニーズに応えています。今期の業績は売上が前年同期より増加したものの、依然として赤字が続いています。今後は既存事業の強化とM&Aによる事業領域の拡大に取り組み、収益力の向上と財務体質の改善を目指していきます。
株式会社ソフトフロントホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ソフトフロントホールディングスの決算期は3月期で、年に1回3月末に決算を行っています。現在は配当を実施しておらず、経営基盤の強化と再成長に向けた投資に注力しているものの、業績回復と収益力の向上を受けて、今後の配当実施を検討していくことが期待されます。
