株式会社サンドラッグの最新の決算報告が発表されました。ドラッグストアとディスカウントストアの2つのセグメントを持つサンドラッグは、売上高5,659億72百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益332億16百万円(同12.6%増)と、増収増益を達成しました。このように、サンドラッグはコロナ禍からの回復と新型店舗の出店・リニューアルにより、業績を順調に伸ばしています。
企業情報
企業名: 株式会社サンドラッグ
証券コード: 99890
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社サンドラッグの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サンドラッグの決算日は3月31日です。決算期は2023年4月1日~2024年3月31日の1年間となっています。
主な事業
株式会社サンドラッグは、ドラッグストア事業とディスカウントストア事業の2つのセグメントを展開しています。ドラッグストア事業では、医薬品、化粧品、日用品などを販売しており、ディスカウントストア事業では食品、ペット用品、日用品などを取り扱っています。また、子会社の株式会社大屋の事業も含まれています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は5,659億72百万円(前年同期比8.9%増)と好調に推移しました。営業利益は332億16百万円(同12.6%増)となり、増収増益を達成しています。主な要因は、インバウンド需要の回復や外出機会の増加による既存店売上の堅調な推移、新規出店やM&Aの効果などが挙げられます。
売上・利益の推移
サンドラッグの直近3年間の売上高は2022年3月期が6,904億62百万円、2023年3月期が5,659億72百万円と推移しています。営業利益は2022年3月期が295億24百万円、2023年3月期が332億16百万円と増加傾向にあります。コロナ禍からの回復と新店舗の好調な出店が売上と利益の増加につながっていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
サンドラッグの総資産は3,766億円と前期末比159億28百万円増加しています。主な要因は商品の増加や新規出店、改装による有形固定資産の増加などによるものです。一方、負債合計は1,298億80百万円と前期末比55億36百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産では商品が928億44百万円と前期末比100億44百万円増加しています。固定資産では新規出店や改装で有形固定資産が1,140億30百万円と増加しています。
負債の部
流動負債では買掛金が832億17百万円と前期末比91億11百万円増加しています。固定負債は113億73百万円と前期末比277百万円増加しました。
純資産の部
純資産は2,467億20百万円と前期末比103億91百万円の増加となりました。利益剰余金の増加などが主な要因です。自己資本比率は65.5%と高水準を維持しています。
ROAとROE
サンドラッグのROA(総資産利益率)は6.1%、ROE(自己資本利益率)は9.2%となっています。ROAは前年同期比で0.2ポイント上昇し、ROEも前年同期比で0.5ポイント上昇しています。新店舗の出店効果と既存店の業績回復が、収益性の向上につながっていると考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しているものと思われます。新規出店や店舗改装など、設備投資を中心とした投資活動によるキャッシュ・フローは支出超過となっているものと考えられます。
配当の支払額
サンドラッグは年間配当金57円を実施しています。前期から12円増配となり、配当性向は29.3%となっています。安定した経営基盤を背景に、株主還元の強化にも取り組んでいます。
今後の展望
サンドラッグは、競争力強化とさらなる成長を目指し、ドラッグストア事業とディスカウントストア事業の両面で積極的な新規出店と既存店の活性化を進めていきます。また、2023年11月にはキリン堂HDとの資本提携も発表し、相互補完的な連携を通じた事業の拡大を目指していきます。厳しい業界環境ではありますが、サンドラッグは確かな成長軌道を描いているといえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社サンドラッグは、コロナ禍からの回復と新店舗の出店・リニューアルにより、売上高、営業利益ともに増加を達成しました。2つのセグメントでバランスの良い成長を遂げており、安定した収益基盤を築いています。また、キリン堂HDとの資本提携により、さらなる成長が期待できます。今後も、顧客ニーズに合わせたサービスの提供と、資本・業務提携の活用により、企業価値の向上を目指していくことでしょう。
株式会社サンドラッグの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンドラッグの決算日は3月31日で、決算期は2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間となっています。また、年間配当金は57円と前期から12円の増配を実施しており、株主還元の強化にも取り組んでいます。今後も安定した経営基盤を背景に、さらなる成長が期待されるサンドラッグの動向に注目していきたいと思います。