日本プリメックス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、業績が好調に推移しました。同社は小型プリンター「ミニプリンタ」の開発・製造・販売を主軸事業とする企業で、飲食店や小売店での決済端末需要の増加など設備投資の増加を背景に、売上高は前年同期比11.2%増と大幅な増収となりました。利益面でも、営業利益は前年同期比5.9%増の好業績を収めることができました。
企業情報
企業名: 日本プリメックス株式会社
証券コード: 27950
決算期: 3月期
日本プリメックス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本プリメックス株式会社の決算期は3月期で、4月1日から翌年3月31日までの1年間となっています。四半期決算は、6月30日、9月30日、12月31日が第1四半期、第2四半期、第3四半期の決算日となります。
主な事業
日本プリメックス株式会社は、主に小型プリンター「ミニプリンタ」の開発・製造・販売を手掛けている企業です。ミニプリンタは、小売店やレストランの精算機などに組み込まれ、レシートやチケットの印刷に使われています。同社はミニプリンタの設計から製造、販売まで一貫して手がけており、業界トップクラスの市場シェアを誇っています。近年では、医療機器や駐車場システムなど、ミニプリンタを応用した製品展開も行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が50億94百万円と前年同期比11.2%の増収となりました。収益面でも、営業利益が4億23百万円と前年同期比5.9%の増益を確保することができました。利益率は、売上総利益率が26.4%、営業利益率が8.3%と高水準を維持しています。同社の高い技術力とブランド力により、引き続き好業績を収めることができています。
売上・利益の推移
日本プリメックス株式会社は、ここ数年着実に売上高と利益を伸ばしてきています。2023年3月期の売上高は63億72百万円、営業利益は3億97百万円と過去最高を更新しました。そして2023年12月期第3四半期では、更に売上高と営業利益が増加しており、通期でも過去最高を更新する見通しです。同社の強みであるミニプリンタ関連製品の需要が引き続き好調に推移していることが業績拡大の背景にあります。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は96億64百万円と前期末比5.2%増加しています。資産の部では、売上の増加に伴い受取手形、売掛金及び契約資産が増加しました。一方、負債の部では電子記録債務が増加しているものの、利益の積み上がりにより純資産は72億30百万円と前期末比5.3%増加しています。
資産の部
流動資産は73億41百万円と前期末比4.1%増加しました。現金及び預金が増加したほか、売上の増加に伴い受取手形、売掛金及び契約資産が増加しています。一方、固定資産は23億22百万円と前期末比9.1%増加しており、投資有価証券の増加が主な要因となっています。
負債の部
流動負債は19億51百万円と前期末比4.9%増加しました。電子記録債務が増加したものの、未払法人税等が減少したことが主な要因です。固定負債は4億82百万円と前期末比6.4%増加しており、退職給付に係る負債の増加が主な要因となっています。
純資産の部
純資産合計は72億30百万円と前期末比5.3%増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益3億50百万円の計上と剰余金の配当1億5百万円による利益剰余金の増加によるものです。1株当たり純資産も1,373円97銭と前期末比で増加しています。
ROAとROE
日本プリメックス株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)は、ともに高水準を維持しています。2023年3月期のROAは5.5%、ROEは5.8%と、優れた収益力を示しています。当第3四半期では、稼働資産の効率的な活用により収益性が更に改善していると考えられます。同社の高い技術力とブランド力が、収益性の高い事業を実現しているといえでしょう。
キャッシュフロー
同社の営業活動によるキャッシュ・フローは堅調に推移しており、前第3四半期累計期間と比べ42.9%増加しています。これは、税金等調整前四半期純利益の増加や売上債権の増加などがプラスに寄与したためです。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、設備投資や研究開発投資に充当されたものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、配当金の支払が主な要因です。全体としては、現金及び現金同等物の増加トレンドが続いています。
配当の支払額
日本プリメックス株式会社は、株主還元を重要な経営課題の1つと位置付けており、1株当たり年間配当金は20円を維持しています。当第3四半期累計期間では、配当金総額は1億5百万円となっています。業績好調を背景に、今後も安定的な配当政策を継続していくことが期待されます。
今後の展望
日本プリメックス株式会社は、飲食店や小売店の精算機器需要の増加を背景に、引き続きミニプリンタ関連製品の販売が好調に推移することが予想されます。また、医療機器や駐車場システムなど、新しい用途での需要も期待できるでしょう。同社は、研究開発投資を拡大し、新製品の開発にも力を入れていることから、中長期的な成長が見込まれます。さらに、事業領域の拡大やM&Aなども視野に入れており、業績拡大につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
日本プリメックス株式会社は、ミニプリンタ関連製品を中心とした事業で、好調な業績を収めています。レストランや小売店での決済端末需要の増加など、ターゲット市場の拡大が同社の業績拡大につながっているほか、医療機器や駐車場システムなど、新しい用途での需要も見込まれます。今後も、研究開発投資を積極的に行い、更なる技術力向上と新製品開発に注力していくことで、持続的な成長が期待できるでしょう。
日本プリメックス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本プリメックス株式会社の決算期は3月期で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日が第1四半期、第2四半期、第3四半期の決算日となります。同社は、株主還元を重視しており、1株当たり年間配当金は20円を維持しています。当第3四半期累計期間での配当金総額は1億5百万円でした。業績好調を背景に、今後も安定的な配当政策を継続していくことが期待されます。