日本アジア投資株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。営業収益は1,728百万円と前年同期比48.8%減と大幅に減少しましたが、新規プロジェクトの立ち上げや既存プロジェクトの事業規模拡大などにより、同社の事業は順調に拡大している様子がうかがえます。これからさらに成長していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 日本アジア投資株式会社
証券コード: 85180
決算期: 3月31日
日本アジア投資株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本アジア投資株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期の決算は2023年12月31日時点のものとなります。
主な事業
日本アジア投資株式会社は、投資事業を主な事業としています。再生可能エネルギー事業、ヘルスケア事業、スマートアグリ事業などのプロジェクト投資と、ベンチャー企業への投資などのプライベートエクイティ投資を行っています。特に再生可能エネルギー事業やヘルスケア事業への取り組みが活発で、同社の収益の柱になっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、営業収益1,728百万円、営業損失829百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失1,273百万円となりました。前年同期に比べて収益は大幅に減少しましたが、新規事業の立ち上がりや既存事業の拡大などにより、業績は徐々に改善してきています。
売上・利益の推移
営業収益は前年同期比48.8%減の1,728百万円となりました。これは主に投資有価証券の売却が減少したことによるものです。一方で、当社グループが運営するプロジェクトの売電収益などの組合持分利益・インカムゲイン等は790百万円と増加しており、事業は着実に拡大しています。利益面では赤字幅が拡大したものの、今後の事業拡大により業績は改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は16,847百万円となり、前連結会計年度末から1,928百万円減少しました。これは主に現金及び預金の減少と有形固定資産の増加によるものです。一方、負債は10,088百万円と前連結会計年度末から415百万円増加しました。これは主に未払費用の増加によるものです。純資産は6,759百万円と前連結会計年度末から2,342百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,415百万円と前連結会計年度末から715百万円減少しました。一方で、有形固定資産が6,072百万円と前連結会計年度末から640百万円増加しており、メガソーラー発電設備やグループホームの建設などが進捗していることがわかります。
負債の部
負債の部では、借入金・社債残高が9,114百万円と前連結会計年度末から121百万円増加しました。これは主に新規のプロジェクト投資を行うためのプロジェクトファイナンスの調達によるものです。
純資産の部
純資産の部では、自己資本が6,021百万円と前連結会計年度末から1,560百万円減少しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に伴うものです。また、非支配株主持分は701百万円と前連結会計年度末から786百万円減少しました。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは-5.6%、ROEは-18.6%となっています。前年同期に比べROAとROEはいずれも低下しているため、収益性の改善が課題となっています。今後の事業拡大と収益力の向上に期待が寄せられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが234百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローが828百万円の支出となりました。現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は1,181百万円となっています。
配当の支払額
当第3四半期累計期間においては配当の支払はありませんでした。直近の事業年度の期末配当も無配となっており、当面の間は内部留保の活用に注力していくものと思われます。
今後の展望
日本アジア投資株式会社は、再生可能エネルギー事業やヘルスケア事業などの新しいプロジェクトに積極的に取り組んでおり、今後さらなる事業拡大が期待されます。また、ベンチャー企業への投資などを通じて、新しい事業領域の開拓にも注力していく方針です。業績の改善と中長期的な企業価値の向上を目指していくものと考えられます。
編集部のまとめ
日本アジア投資株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が減少したものの、新規事業の立ち上がりや既存事業の拡大により収益力は徐々に向上しています。今後は再生可能エネルギー事業やヘルスケア事業などの新規事業への投資を強化し、企業価値の向上を図っていくことが期待されます。
日本アジア投資株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本アジア投資株式会社の決算期は3月31日で、第3四半期の決算は2023年12月31日時点のものです。今回の決算では、売上高は大幅に減少したものの、新規事業の立ち上がりや既存事業の拡大に伴い収益力は改善傾向にあります。一方で、配当については当期も無配となっており、内部留保の活用に注力していく方針のようです。今後の事業展開と企業価値の向上に期待が寄せられます。