株式会社DNAチップ研究所の決算が発表されました! 同社は先端のDNA解析技術を使った受託解析サービスと診断事業を手がける注目の企業です。今期の業績は前期を上回る271,413千円の売上となり、235,633千円の営業損失を計上しています。売上の増加はサービスの収益化が進んでいることを示しており、今後の事業拡大に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社DNAチップ研究所
証券コード: E05389
決算期: 3月期
株式会社DNAチップ研究所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社DNAチップ研究所の決算期は3月期です。この四半期報告書は、2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期の業績を報告しています。
主な事業
株式会社DNAチップ研究所は、DNAチップ(マイクロアレイ)や次世代シークエンサーなどの先端の遺伝子解析技術を活用した受託解析サービスと、がんや免疫疾患などの診断事業を展開しています。
これらの技術を活かし、医療や創薬分野への貢献を目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が271,413千円と前年同期比で62.2%の増収となりました。一方で、235,633千円の営業損失を計上しています。診断事業の立ち上げ投資などにより、利益率はマイナスとなりましたが、売上高の増加基調が継続しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、2021年3月期の売上高が324,501千円、2022年3月期の売上高は427,935千円と増加傾向にあります。一方で、利益面では赤字が続いており、2023年3月期の当期純損失は362,343千円と大幅な損失を計上しています。収益性の改善が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の貸借対照表を見ると、総資産が651,921千円となっています。前事業年度末に比べて219百万円減少しています。
資産の部
流動資産は335百万円と前事業年度末比で189百万円減少しました。現金及び預金が129百万円、売掛金が94百万円減少しています。固定資産は316百万円で前事業年度末比29百万円減少しています。
負債の部
流動負債は138百万円と前事業年度末比で17百万円増加しています。固定負債は40百万円と微増しています。
純資産の部
純資産は472百万円と前事業年度末比で237百万円減少しました。主因は四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
前事業年度のROAは△41.6%、ROEは△51.0%と低水準でしたが、収益性の改善が課題となっています。今後の事業の成長と収益性の向上に期待が寄せられています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは開示されていません。しかし、過去の実績を見ると、営業キャッシュ・フローがマイナスで、投資キャッシュ・フローやフリー・キャッシュ・フローも低水準にあるため、今後の資金需要に注目が集まっています。
配当の支払額
当社は過去3年間配当を実施しておらず、内部留保の活用に注力してきました。今後の収益改善に伴い、株主への利益還元が期待されています。
今後の展望
株式会社DNAチップ研究所は、受託解析サービスと診断事業を両輪とし、新たな遺伝子パネル検査の開発や、三井化学との資本・業務提携を通じた事業拡大を目指しています。この資本業務提携により、診断事業の販路拡大やグローバル展開、新規事業創出が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社DNAチップ研究所は、遺伝子解析技術を核とした受託解析サービスと診断事業で収益基盤の強化を目指しています。当期は売上高が増加したものの、診断事業の立ち上げ投資などにより、依然として赤字が続いています。
今後は資本業務提携により、新たな事業展開や収益性の改善が期待されます。株主還元の実現にも注目が集まります。
株式会社DNAチップ研究所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社DNAチップ研究所の決算期は3月期で、この四半期報告書は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績を報告しています。
過去3年間の業績は増収基調にあるものの、利益は赤字が続いています。同社は資本業務提携により事業拡大を目指しており、今後の業績改善とともに株主還元の動向にも注目が集まります。