株式会社フルヤ金属の2023年12月期第2四半期の決算報告が公開されました。同社は金属加工製品を手掛ける会社で、情報通信、半導体、エレクトロニクス市場を中心に事業を展開しています。この度の決算では、売上高や利益が減少しましたが、中期的な市場の成長が期待されるなど、今後の展開にも注目が集まります。
企業情報
企業名: 株式会社フルヤ金属
証券コード: 78260
決算期: 2023年12月期第2四半期
株式会社フルヤ金属の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フルヤ金属は6月30日が期末決算日で、2023年12月期第2四半期は、2023年7月1日から12月31日までの期間となっています。
主な事業
株式会社フルヤ金属は、金属加工製品の製造・販売を主な事業としています。特に、情報通信、半導体、エレクトロニクス分野向けの製品を中心に取り扱っており、そのほか貴金属原材料の販売などにも事業範囲を広げています。同社は、これらの市場で高い技術力を発揮し、顧客ニーズに応えてきました。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の売上高は21,124百万円と前年同期比13.0%の減少となりましたが、営業利益は4,553百万円、経常利益は4,305百万円と、依然として高水準の利益を確保しています。同社は高付加価値品への取り組みを進めており、売上総利益率は31.3%と、堅調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社フルヤ金属の売上高は、2022年7月期から2023年6月期にかけて、24,270百万円から21,124百万円へと減少傾向にあります。一方で、利益面では、経常利益が7,455百万円から4,305百万円へと減少したものの、依然として高水準を維持しています。同社は、中期的には市場の成長が見込めることから、高付加価値品への取り組みを通じて、業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社フルヤ金属の2023年12月期第2四半期末の総資産は103,730百万円となり、前期末比で16,195百万円増加しました。この背景には、現金及び預金の増加や棚卸資産の増加などがあります。一方で、負債は47,670百万円と前期末比で4,505百万円増加しました。この結果、純資産は56,059百万円となり、自己資本比率は53.8%と財務体質も安定しています。
資産の部
株式会社フルヤ金属の流動資産は83,335百万円と前期末比で16,166百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加や原材料及び貯蔵品の増加によるものです。一方で、固定資産は20,394百万円と前期末比で28百万円増加しました。
負債の部
同社の流動負債は39,165百万円と前期末比で3,383百万円増加しました。これは主に、短期借入金の増加によるものです。また、固定負債は8,505百万円と前期末比で1,122百万円増加しており、長期借入金の増加が主な要因となっています。
純資産の部
株式会社フルヤ金属の純資産は56,059百万円と前期末比で11,689百万円増加しました。これは主に、資本金と資本剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は53.8%となり、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
株式会社フルヤ金属のROA(総資産経常利益率)は4.2%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.3%となっています。前年同期と比較すると、ROAは7.6%から4.2%に低下し、ROEは8.9%から5.3%に低下しています。これは主に、売上高や利益の減少によるものです。ただし、依然として高水準を維持しており、同社の収益性は良好と言えます。
キャッシュフロー
株式会社フルヤ金属の営業キャッシュ・フローはマイナス1,468百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加によるものです。一方で、投資キャッシュ・フローはマイナス908百万円、財務キャッシュ・フローは13,249百万円となっており、株式の発行による収入が大きく寄与しています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は13,990百万円と、手元流動性は十分に確保されています。
配当の支払額
株式会社フルヤ金属は、2023年9月11日に1株当たり255円の期末配当を実施しました。前期に比べて配当額は変わらず、堅調な業績を反映する形となっています。今後も、株主還元の充実に取り組む方針とみられます。
今後の展望
株式会社フルヤ金属は、デジタル社会の進展やグリーン社会への転換を背景に、中期的な成長が期待される情報通信、半導体、エレクトロニクス市場に注力しています。短期的には景況感の後退が見られるものの、同社は高付加価値品への取り組みを強化することで、収益性の向上を目指しています。また、新基幹システムの導入を進めるなど、業務効率化とコスト削減にも取り組んでおり、中長期的な成長につながると期待されます。
編集部のまとめ
株式会社フルヤ金属は、情報通信、半導体、エレクトロニクス分野を中心に金属加工製品の製造・販売を手掛ける企業です。2023年12月期第2四半期の決算では、売上高や利益が減少したものの、依然として高水準の業績を維持しています。また、デジタル化やグリーン化といった中長期的な成長トレンドに注目し、高付加価値品への取り組みや新基幹システムの導入など、経営基盤の強化にも注力しています。今後の同社の動向に注目が集まります。
株式会社フルヤ金属の決算日や配当についてまとめました。
株式会社フルヤ金属の決算日は6月30日で、2023年12月期第2四半期の決算期間は2023年7月1日から12月31日までです。同社は、2023年9月11日に1株当たり255円の期末配当を実施しました。今後も、株主還元の充実に取り組む方針とみられます。