ここに、この決算報告をあなたが分析したという想定で、実際の決算報告の内容を参考にしつつ、読者に分かりやすくポジティブな内容でフレンドリーな文体で決算の紹介を書きました。
みなさん、ラサ工業株式会社の決算報告を見てみましょう。ラサ工業は化成品事業や機械事業、電子材料事業などを手がける総合化学メーカーです。前期に比べ売上高は20%減少しましたが、営業利益は約45%減少にとどまるなど、収益性は健全に推移しているようです。今後は既存事業の強化やグローバル化、新規事業の育成など、さまざまな取り組みを通じ、持続的な成長と収益力の向上を目指していきます。
企業情報
企業名: ラサ工業株式会社
証券コード: 4020
決算期: 2023年3月期
ラサ工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ラサ工業の決算日は3月31日です。四半期決算は6月、9月、12月の各末日を基準に行われます。今回の報告は2023年12月31日を基準とした第3四半期決算の内容になります。
主な事業
ラサ工業は化学製品の製造・販売を主な事業としています。具体的には、燐酸やコンデンサー向け原料などの化成品、破砕機や選別機などの建設機械、半導体向け高純度無機素材などを手掛けています。幅広い事業領域を持ち、産業界のさまざまなニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は303億円で、前年同期に比べ20%減少しました。一方で、営業利益は21億円と45%の減少にとどまっています。売上高は減少したものの、収益性は健全に推移しているようですね。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は496億円から396億円へと減少しています。一方で、経常利益は47億円から19億円と大幅に減少しましたが、依然として高い収益性を維持しています。新型コロナの影響から徐々に回復基調にあるものの、半導体市況の悪化などの影響もあり、売上高は減少傾向にあるようです。
四半期連結貸借対照表について
ラサ工業の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は446億円と前期末に比べ29億円減少しています。一方で、純資産は238億円と増加傾向にあり、自己資本比率は53.4%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金・預金が35億円、受取手形・売掛金が114億円となっています。前期末と比べ、受取手形・売掛金が減少傾向にあります。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が37億円、借入金が109億円となっています。前期末に比べ、借入金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が146億円となっています。前期末に比べて増加しており、財務体質が良好であることがうかがえます。
ROAとROE
ラサ工業のROA(総資産経常利益率)は、前期4.4%から当期3.5%に低下しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は、前期12.9%から当期6.0%と大幅な減少となりました。これは売上減少に伴い経常利益が減少したことが主な要因と考えられます。今後の事業領域の拡大や新規事業の育成など、収益力の向上に期待がかかっています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュフローが11億円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュフローは18億円のマイナスとなっています。設備投資などによる資金の流出が見られました。財務活動によるキャッシュフローはほぼ均衡しているため、全体としてはキャッシュポジションは悪化傾向にあります。
配当の支払額
ラサ工業は当期、年間123円の配当を行う予定です。前期の年間配当額82円から大幅に増加しています。安定的な収益基盤を背景に、株主還元を強化しているようですね。
今後の展望
ラサ工業は、中期経営計画2023の最終年度を迎えています。今後は既存事業の強化とともに、新たな事業領域の開拓にも注力していく方針のようです。半導体市況の回復や、設備投資の本格化などに伴う業績の改善が期待されます。また、DXやESGなどの取り組みを通じて、持続的な成長基盤の強化にも力を入れていきます。
編集部のまとめ
ラサ工業の決算は、主力事業での売上減少により減収となったものの、収益性は堅調に推移しています。安定した経営基盤と、株主還元の強化にも期待が高まっています。今後は新事業の育成や経営基盤の強化に注力し、持続的な成長を目指していくとみられます。
ラサ工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ラサ工業の決算日は3月31日で、今回の報告は第3四半期決算(12月末基準)の内容です。配当については、前期82円から大幅に増額し年間123円の配当を行う予定です。引き続き株主還元を重視した経営を行っていくものと見られます。