盟和産業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。半導体供給不足の緩和による自動車生産回復で売上高は前年同期比7.7%増加し16,827百万円を記録。一方、原材料・エネルギー価格の高騰などによりコストアップが大きく、営業損失296百万円となりました。中国での日系顧客向け売上減少も影響しています。
企業情報
企業名: 盟和産業株式会社
証券コード: E02387
決算期: 3月31日
盟和産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
盟和産業株式会社は3月31日が決算日となっており、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。
主な事業
盟和産業株式会社は自動車内装部品、住宅設備資材、建築内装資材などの製造・販売を主な事業としています。特に、自動車部品事業が売上高の約9割を占めるグループの中核事業となっています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は前年同期比7.7%増の16,827百万円となりましたが、原材料・エネルギー価格の高騰やコスト上昇を十分に販売価格に転嫁できずに、営業損失は296百万円となりました。利益率は悪化している状況です。
売上・利益の推移
第68期第3四半期連結累計期間(2022年4月〜12月)の売上高は15,622百万円でしたが、第69期第3四半期連結累計期間(2023年4月〜12月)は16,827百万円と7.7%増加しています。一方で、営業損失は第68期第3四半期が86百万円、第69期第3四半期は296百万円と拡大しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の資産は24,838百万円、負債は13,593百万円、純資産は11,244百万円となっています。前期末から資産は1,336百万円増加し、負債は1,156百万円増加、純資産は179百万円増加しました。
資産の部
流動資産は14,068百万円で、前期末から1,075百万円増加しています。現金及び預金が545百万円、電子記録債権が762百万円それぞれ増加しました。固定資産は10,769百万円で、前期末から261百万円増加しています。
負債の部
流動負債は10,884百万円で、前期末から1,897百万円増加しています。短期借入金が1,165百万円、1年内返済予定の長期借入金が385百万円それぞれ増加しました。固定負債は2,708百万円と740百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は11,244百万円で、前期末から179百万円増加しています。利益剰余金が587百万円減少した一方、為替換算調整勘定が613百万円、その他有価証券評価差額金が144百万円それぞれ増加しています。
ROAとROE
ROAは前期が5.1%であったのに対し、当期は-1.5%と大幅に悪化しています。ROEも前期が-0.7%から当期は-3.6%と悪化しています。これは主に、原材料・エネルギー価格高騰や中国市場での販売不振による営業損失の計上が影響しています。
キャッシュフロー
当四半期のキャッシュ・フローの状況については開示されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュ・フローが701百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが558百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが461百万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
盟和産業株式会社は年2回の配当を実施しており、第68期の年間配当金は50円、第69期は中間配当金25円が支払われています。今後の業績次第で配当金額の変更もあり得るとしています。
今後の展望
原材料・エネルギー価格高騰やコスト上昇への対応が課題であり、引き続き価格転嫁を進めていく方針です。一方で、半導体供給不足の緩和により自動車生産が回復傾向にあることから、今後の売上増加に期待が持てます。中国市場での販売回復にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
盟和産業株式会社は主力の自動車部品事業で売上を伸ばしましたが、利益面では原材料高や中国市場の低迷などの影響で厳しい状況となりました。今後は価格転嫁の加速と中国市場での販売回復に期待が持てそうです。原材料や資源価格の動向、金利上昇への対応なども注視していく必要があるでしょう。
盟和産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
盟和産業株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当を実施しており、第69期は中間配当金が1株25円となっています。今後の業績次第で配当金額の変更もあり得るとしており、株主還元についても注目が必要です。