AIメカテック株式会社の2023年度第2四半期決算が公表されました。売上高は5,283百万円と前年同期を上回り、 経常損失は433百万円となりました。半導体関連事業が好調に推移したものの、IJPソリューション事業やLCD事業は低調でした。今後は次世代ディスプレイ向けの設備需要の取り込みに注力していく方針です。気になる企業の業績をチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: AIメカテック株式会社
証券コード: 62270
決算期: 6月
AIメカテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
AIメカテック株式会社の決算日は6月30日です。 第2四半期決算は2023年12月31日に締切られました。
主な事業
AIメカテック株式会社は、半導体や液晶ディスプレイ関連の製造装置を開発・販売しています。主な事業としては、IJPソリューション事業、半導体関連事業、LCD事業があります。半導体関連事業では、生成AIサーバー向けの先端半導体パッケージング装置が好調です。一方、IJPソリューション事業やLCD事業は顧客の設備投資が低調な状況が続いています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は5,283百万円と前年同期比1.6%増加しました。 一方で、経常損失は433百万円となり、前年同期の経常損失297百万円から悪化しました。 営業利益率は-7.4%と低水準となっています。半導体関連事業は好調でしたが、他の事業の低迷により全体の業績は振るいませんでした。
売上・利益の推移
直近2年間の業績を見ると、売上高は横ばいで推移していますが、利益面では赤字が続いています。半導体関連事業では設備需要が旺盛でしたが、その他の事業の低迷が響いています。今後は次世代ディスプレイ向け需要の取り込みに注力し、収益力の改善を図る必要があります。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は以下の通りです。
資産の部
総資産は21,745百万円と前期末より389百万円減少しました。 流動資産は 19,174百万円と前期末より683百万円減少しましたが、 有形固定資産は2,442百万円と299百万円増加しています。
負債の部
負債合計は13,557百万円と前期末より612百万円増加しました。 流動負債が12,467百万円と増加し、固定負債は1,089百万円と減少しています。 短期借入金が2,700百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は8,187百万円と前期末より798百万円減少しました。 親会社株主に帰属する四半期純損失292百万円と配当金253百万円の減少が主な要因です。 自己資本比率は37.6%と低下しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の-1.2%から-2.1%に悪化しています。 ROEも前年同期の-2.4%から-3.6%と低下しています。 事業の収益性が低く、資産や自己資本の効率的な活用が課題となっています。 今後は事業構造の改善や生産性向上の取り組みが必要とみられます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,533百万円の支出となりました。これは棚卸資産の増加や仕入債務の減少などが主な要因です。 投資活動によるキャッシュ・フローは418百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは2,141百万円の収入となっています。 現金及び現金同等物の残高は1,903百万円と前期末より810百万円減少しました。
配当の支払額
当期の 1株当たり配当金は45円となっています。前期と同額の配当を実施しています。 株主還元については一定の水準を維持しているものの、収益力の改善が課題となっています。
今後の展望
当社は半導体関連事業の受注拡大に取り組むとともに、IJPソリューション事業やLCD事業の収益力改善を目指していきます。 特に、生成AIサーバー向けの先端半導体パッケージング装置や、次世代ディスプレイ向けの設備需要に注力し、 中長期的な業績の回復につなげていく方針です。 また、設備投資や資金調達など経営基盤の強化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
AIメカテック株式会社の2023年度第2四半期決算は、売上高は前年同期並みを確保したものの、経常損失の拡大により収益力の低下が続きました。 半導体関連事業は好調ですが、IJPソリューション事業やLCD事業の需要減少が重荷となっています。 今後は次世代ディスプレイ向け需要の取り込みや生産性向上で収益力の改善を目指す必要があるでしょう。 株主還元も一定水準を維持していますが、企業価値の向上が課題となっています。
AIメカテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
AIメカテック株式会社の決算日は6月30日、 第2四半期決算は2023年12月31日に締切られました。 今期の1株当たり配当金は45円と、前期と同額の配当を継続しています。 次期以降の業績回復と収益力の改善に期待が高まります。