株式会社歌舞伎座の2023年第3四半期決算がスポットライトを浴びています。売上高が前年同期比14.6%増加するなど、業績好調の兆しが見られた今回の決算報告。歌舞伎座の経営陣が取り組んでいる業績回復策が功を奏したようですね。今後の同社の動向にも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社歌舞伎座
証券コード: E04606
決算期: 毎年2月末日
株式会社歌舞伎座の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社歌舞伎座の決算期は毎年2月末日で、四半期決算では第3四半期(9月-11月期)の決算報告が今回公表されたものです。
主な事業
株式会社歌舞伎座は、不動産賃貸事業、食堂・飲食事業、売店事業を主力としています。銀座の歌舞伎座ビルを中心とした不動産賃貸が主要な収益源で、飲食店やショップの運営も手がけています。コロナ禍による影響を受けつつも、経営改善に努め業績回復を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年第3四半期)の決算では、売上高が前年同期比14.6%増の2,251,844千円と大きく改善しました。また、営業利益は157,601千円と前年同期の営業損失から大幅に回復。経常利益も181,502千円と黒字転換を果たしています。営業利益率は7.0%、経常利益率は8.1%と、着実に収益性の向上が見られます。
売上・利益の推移
2022年度第3四半期と比べて、2023年度第3四半期の売上高は14.6%増加しています。また、営業利益も前年同期の営業損失から大きく改善し、157,601千円の黒字を計上。経常利益も181,502千円と大幅な増益となりました。コロナ禍の影響からの回復が進んでいるようです。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が23,442,902千円となっています。前期末から813,957千円減少していますが、これは主に投資有価証券の時価評価による減少などが影響しています。
資産の部
流動資産は1,936,246千円で、主に現金及び預金の増加が要因です。固定資産は21,506,655千円で、有形固定資産や投資有価証券の減少が影響しています。
負債の部
負債合計は13,280,768千円で、流動負債は866,293千円、固定負債は12,414,475千円です。固定負債の減少が全体の負債減少に寄与しています。
純資産の部
純資産は10,162,134千円で、前期末から462,647千円減少しています。その他有価証券評価差額金の減少が主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、前期が△0.29%、今期は0.53%と改善傾向にあります。ROE(自己資本利益率)も、前期が△0.65%、今期は1.22%と回復しつつあります。収益性の向上に伴い、資産効率や自己資本効率も高まってきており、経営の健全化が進んでいるといえるでしょう。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは252,110千円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは△28,534千円のマイナスです。財務活動によるキャッシュ・フローも65,599千円のマイナスとなっており、全体としては現金及び現金同等物が289,175千円増加しています。資金繰りの改善が進んでいるようです。
配当の支払額
株式会社歌舞伎座は、期末配当として1株当たり5円の配当を実施しています。前期と同水準の配当を継続しており、株主還元にも前向きな姿勢がうかがえます。
今後の展望
株式会社歌舞伎座は、コロナ禍からの回復に向けて様々な経営改善に取り組んでおり、今回の決算では業績の改善が見られました。不動産賃貸事業、飲食事業、売店事業の各セグメントで収益力が高まってきています。今後は、さらなる収益力の向上と、投資有価証券の時価変動などの影響を抑える経営基盤の強化に期待がかかっています。
編集部のまとめ
株式会社歌舞伎座の2023年第3四半期決算は、コロナ禍からの回復の兆しが見られ、売上高、営業利益、経常利益ともに大幅な増加となりました。固定資産の効率的な活用や、飲食・売店事業の収益力向上など、経営陣の取り組みが功を奏した形です。今後も業績の維持・向上に期待が高まっています。
株式会社歌舞伎座の決算日や配当についてまとめました。
株式会社歌舞伎座の決算期は毎年2月末日で、第3四半期(9月-11月期)の決算報告が今回公表されました。配当は期末に1株当たり5円が継続して実施されています。今回の決算では業績が大幅に改善しており、今後の同社の動向にも注目が集まりそうです。