名古屋鉄道株式会社の第3四半期決算が発表されました。業績は堅調で、交通事業を中心に増収増益となりました。新型コロナ禍の影響から徐々に回復しており、今後も安定した事業の推進が期待されます。
企業情報
企業名: 名古屋鉄道株式会社
証券コード: E04101
決算期: 2023年3月期
名古屋鉄道株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
名古屋鉄道株式会社の決算は3月期で、今回の決算は第3四半期(2023年10月1日~2023年12月31日)の業績となります。年間の決算発表は6月下旬に行われる予定です。
主な事業
名古屋鉄道株式会社は、交通事業(鉄軌道・バス・タクシー)、運送事業(トラック・海運)、不動産事業、レジャー・サービス事業、流通事業など、多岐にわたる事業を展開しています。中部地方を中心に事業を展開しており、中部地域の社会インフラを支える重要な企業となっています。
今期の業績と利益率は?
今期の営業収益は443,483百万円と前年同期比9.1%の増収となりました。また、営業利益は30,120百万円と前年同期比44.8%の大幅な増益となりました。利益率も上昇しており、経営は順調に推移しています。
売上・利益の推移
過去3年の業績を見ると、売上高は551,504百万円(2022年3月期)、443,483百万円(2023年12月期第3四半期)と推移しています。また、経常利益も26,362百万円(2022年3月期)、32,904百万円(2023年12月期第3四半期)と増加基調にあります。コロナ禍からの回復基調が継続していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は1,281,218百万円と前期末比49,839百万円増加しました。これは主に有形固定資産の増加や投資有価証券の時価上昇によるものです。一方、負債は826,953百万円と前期末比24,664百万円増加し、純資産は454,264百万円と前期末比25,175百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が884,609百万円と増加しており、設備投資が積極的に行われていることが伺えます。また、投資有価証券が118,969百万円と増加しており、保有株式の時価上昇の影響が出ています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が398,057百万円と増加しています。これはコマーシャル・ペーパーの発行などによるものです。一方で、支払手形及び買掛金は減少しており、設備投資の支払いが進んでいると考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が175,658百万円と増加しており、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による増加が主な要因です。また、その他有価証券評価差額金が23,213百万円と大幅に増加しています。
ROAとROE
ROAは2.4%、ROEは5.8%となっており、前年同期と比較して改善しています。これは増収増益による収益力の向上が寄与しているものと考えられます。今後も事業基盤の強化により、収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については開示されていません。ただし、有利子負債の増加から、設備投資などの資金需要が高いことがうかがえます。今後の投資計画や資金調達動向に注目が集まります。
配当の支払額
当社は年2回の配当を実施しており、第3四半期末時点の1株当たり配当金は20円となっています。前期と比較して増配となっており、株主還元の強化に取り組んでいます。
今後の展望
名古屋鉄道株式会社は、交通事業を中心に堅調な業績を維持しており、今後も安定的な事業基盤の強化が期待されます。また、不動産事業やレジャー・サービス事業の回復も見込まれることから、グループ全体でさらなる収益拡大が見込まれます。中部地域の社会インフラを支える企業として、今後の成長が期待されます。
編集部のまとめ
名古屋鉄道株式会社は、交通事業を中心に堅調な業績を収めています。コロナ禍からの回復基調が続いており、今後の成長も期待できる企業です。収益性の改善や株主還元の強化など、企業価値向上に向けて取り組んでいる点が注目されます。中部地域の重要インフラを担う企業として、今後も着実な発展が望まれます。
名古屋鉄道株式会社の決算日や配当についてまとめました。
名古屋鉄道株式会社の決算期は3月期で、年間の決算発表は6月下旬に行われます。第3四半期の業績は堅調で、今後の成長が期待されています。また、年2回の配当を実施しており、第3四半期末時点で1株当たり20円の配当を行っています。株主還元の強化にも取り組んでいる様子がうかがえます。