株式会社オーネックスの決算報告の内容をみてみましょう。オーネックスは金属熱処理加工事業と運送事業を手掛ける企業です。この度の決算では、主力取引業界である自動車部品関連の受注は微増したものの、産業工作機械関連や農業機械関連の受注が低調に推移したため、前年同期比10.5%減収となりました。利益面でも、電力費や原材料費の節減に努めたものの、営業損失となりました。しかし、特別利益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅に増加しています。
企業情報
企業名: 株式会社オーネックス
証券コード: E01446
決算期: 2023年6月期
株式会社オーネックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オーネックスの決算日は6月30日となっています。四半期決算は年4回行われており、第2四半期の決算日は12月31日です。
主な事業
株式会社オーネックスは、金属熱処理加工事業と運送事業の2つの事業を展開しています。主力の金属熱処理加工事業では、自動車部品、産業工作機械、農業機械などの金属部品の熱処理加工を行っています。また運送事業では、自社の物流拠点から得意先への配送サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は減収減益となりました。売上高は前年同期比10.5%減の2,476百万円、営業利益は19百万円の損失、経常利益も44百万円の損失となっています。一方で、特別利益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は225百万円と大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
直近2期の業績をみると、売上高は前年同期比減少しています。一方、利益面では、前期は経常利益・純利益ともに黒字でしたが、今期は経常損失、営業損失となっています。ただし、特別利益の計上により、純利益は大幅に伸長しました。
四半期連結貸借対照表について
オーネックスの四半期連結貸借対照表をみていきましょう。全体の資産合計は10,059百万円で、前期末と比較して123百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が529百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金、仕掛品、機械装置及び運搬具などが減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、未払金、未払法人税等が減少した一方で、短期借入金が76百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が192百万円増加し、純資産合計は5,851百万円となっています。
ROAとROE
ROAは前期の2.0%から、今期は-0.4%と低下しています。一方でROEは前期の3.5%から、今期は3.8%と上昇しました。これは特別利益の計上による純利益の大幅増加により、自己資本利益率が高まったためです。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは、645百万円の収入となり、前年同期比で大幅に増加しています。これは主に保険金の受取があったためです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは132百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローは17百万円の収入となっています。この結果、現金及び現金同等物は3,057百万円となりました。
配当の支払額
オーネックスは年間配当金20円を支払っています。第2四半期の配当金の支払額は33百万円となっています。
今後の展望
オーネックスは、人手不足への備えとして、多能工化や仕事の定量化による生産体制の見直しを継続的に行い、生産性の向上に取り組んでいます。また、電力費や原材料費の節減にも努めており、収益体質の強化を図っていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社オーネックスの決算では、主力の自動車部品関連の受注はわずかに増加したものの、その他の分野の受注が低調だったため、前年同期比で減収減益となりました。しかし、特別利益計上により四半期純利益は大幅増益となりました。今後は生産性向上や経費削減に取り組み、収益体質の強化を目指していきます。
株式会社オーネックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オーネックスの決算日は6月30日で、年4回の四半期決算を行っています。また、年間配当金は1株当たり20円を予定しています。今後の業績に注目していきましょう。