エコートレーディングは、ペットフード・ペット用品の卸売事業を中心に展開している会社です。単品管理の徹底や物流コスト抑制策により、営業利益が大幅に改善されたことが注目されます。また、今期の売上高は811億7千5百万円と12.0%増加するなど、業績は順調に推移しています。
企業情報
企業名: エコートレーディング株式会社
証券コード: 02801
決算期: 2024年2月期
エコートレーディング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エコートレーディングの決算期は2月末です。四半期決算は3月、6月、9月、12月に行われています。今回の決算は2023年9月1日から11月30日までの第3四半期の決算となります。
主な事業
エコートレーディングの主力事業は、ペットフード・ペット用品の卸売事業です。全国の小売店やペット専門店、ホームセンターなどに商品を卸しています。また、イベント事業や店舗開発事業などにも取り組んでいます。ペットを通じて生活者の方々を支援することを目的としています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高811億7千5百万円(前年同期比12.0%増)、営業利益14億5百万円(前年同期比104.1%増)と大幅に改善しました。利益率は前年同期の9.4%から17.3%に上昇しています。ペットフード・ペット用品の需要が高水準を維持する中、単品管理の徹底や物流コスト抑制策が功を奏したと評価できるでしょう。
売上・利益の推移
売上高は2023年2月期の969億5千5百万円から2024年2月期第3四半期までで811億7千5百万円と減少しています。一方で、営業利益は2023年2月期の4億8千4百万円から2024年2月期第3四半期までで14億5百万円と大幅に改善しました。単品管理の強化や物流コスト抑制策が奏功し、利益率が改善されたことが要因です。
四半期連結貸借対照表について
エコートレーディングの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は366億5千2百万円となっています。前期末に比べ50億円近く増加しています。これは、現金及び預金、売掛金、商品が増加したことが主な要因です。負債合計は261億9千万円と、前期末比41億円の増加です。
資産の部
流動資産では、現金及び預金が38億9千9百万円、売掛金が241億1百万円と大幅に増加しています。一方、固定資産は22億2千万円と前期末並みで推移しています。
負債の部
流動負債では、支払手形及び買掛金が178億6千8百万円と大幅に増加しています。一方、固定負債は3億8百万円と前期末並みです。
純資産の部
純資産合計は104億6千2百万円と前期末比8億7千8百万円増加しています。利益剰余金が62億2千6百万円まで積み上がっています。自己資本比率は28.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
エコートレーディングのROA(総資産利益率)は前期末の3.0%から当第3四半期では3.9%へ改善しています。また、ROE(自己資本利益率)も前期末の6.1%から当第3四半期では9.5%と大きく伸びていることが分かります。単品管理の強化や物流コスト抑制が功を奏し、収益性が高まっていると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
エコートレーディングの当第3四半期のキャッシュ・フローは公表されていませんが、前年同期は営業活動によるキャッシュ・フローが11億円のプラスとなっています。また、投資活動によるキャッシュ・フローは4千万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは5億円のマイナスでした。全体としては3億円のプラスとなっています。
配当の支払額
エコートレーディングは、年2回の配当を行っています。当期の中間配当は1株当たり14円、期末配当は1株当たり13円が予想されています。前期の年間配当は25円でしたので、当期の年間配当は27円になる見通しです。安定した配当政策を維持しています。
今後の展望
エコートレーディングは、「基本の徹底、そして成長へ」をスローガンに新中長期経営計画に取り組んでいます。単品管理の強化や物流コストの抑制などによるローコスト運営に加え、デジタル化社会での経営戦略にも注力していく方針です。今後も、ペットと共に生きる豊かな社会を実現するため、様々な取り組みを展開していくと期待されます。
編集部のまとめ
エコートレーディングは、ペットフード・ペット用品の卸売事業を中心に、イベント事業や店舗開発事業にも取り組んでいる企業です。当第3四半期の業績は、売上高が811億7千5百万円と12%増加し、営業利益は14億5百万円と2倍以上の大幅な改善となりました。単品管理の徹底や物流コスト抑制策が奏功したことが要因です。今後もデジタル化戦略と基本の徹底により、更なる成長が期待できそうです。
エコートレーディング株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エコートレーディングの決算期は2月末で、四半期決算は3月、6月、9月、12月に行われています。当期の年間配当は27円を予想しており、安定した配当政策を維持しています。今後も、ペットと共に生きる豊かな社会を実現するための様々な取り組みが期待されます。