ログリー株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。ネイティブ広告プラットフォーム事業を手掛ける同社の業績は好調で、売上高1,560,943千円、前年同期比22%減となりました。足元では一時的な景況感の影響もあるものの、長期的にはデジタル広告需要の拡大によって成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: ログリー株式会社
証券コード: 34082
決算期: 3月期
ログリー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ログリー株式会社は3月期決算の企業です。第3四半期決算は2023年12月31日を基準日としています。
主な事業
ログリー株式会社は、ネイティブ広告プラットフォーム事業を中心に展開しています。自社開発のプラットフォーム「LOGLY lift」を通じて、広告主や媒体社向けにデータやテクノロジーを活用したソリューションを提供しています。デジタル広告の成長トレンドを捉え、高い収益性と成長性を実現している企業です。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高1,560,943千円、経常損失33,094千円、親会社株主に帰属する四半期純損失54,527千円となりました。一時的な景況感の影響により売上高が減少しましたが、利益率は改善傾向にあります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2023年3月期 2,690,664千円、2022年3月期 2,005,401千円と順調に推移しています。一方で利益面では一時的な減少があるものの、中長期的には成長が期待できる企業です。
四半期連結貸借対照表について
ログリー株式会社の2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では流動資産1,281,429千円、固定資産204,097千円、負債の部では流動負債604,174千円、固定負債211,965千円となっています。自己資本比率は44.4%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金1,061,246千円と手元流動性が高く、安定した財務基盤を持っています。一方で売掛金は170,210千円と減少傾向にあり、営業活動の改善が課題となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金219,752千円と売上債務が減少しており、財務体質の改善が進んでいます。また、長期借入金211,041千円と有利子負債も削減されています。
純資産の部
純資産の部では、669,386千円と前期末比53,665千円増加しています。自己株式の処分により、自己資本比率は44.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ログリー株式会社のROAは一時的に低下傾向にありますが、成長期の企業としては健全な水準を維持しています。一方でROEは2023年3月期に34.11%と高い水準を記録するなど、株主資本の効率的な活用ができている企業といえます。今後も収益性の向上により、ROA、ROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
ログリー株式会社の営業キャッシュフローは▲22,061千円となっており、投資活動によるキャッシュフローは▲6,997千円、財務活動によるキャッシュフローは▲239,779千円となっています。設備投資や借入返済などで資金が減少しているものの、手元流動性は高く、財務基盤は安定しています。
配当の支払額
ログリー株式会社は現時点では配当を実施していませんが、成長企業としての投資に注力しているためと考えられます。今後、事業の成熟度が高まれば、株主還元の強化も検討されると期待できます。
今後の展望
ログリー株式会社は、ネイティブ広告プラットフォーム事業を通じ、デジタル広告市場の成長に乗り遅れない体制づくりに注力しています。一時的な景況感の影響はあるものの、中長期的には高い成長余力を秘めた企業といえます。また、高い収益性と安定した財務基盤を背景に、今後の事業展開や株主還元の強化などに期待が膨らみます。
編集部のまとめ
ログリー株式会社は、デジタル広告市場の成長トレンドを捉えたネイティブ広告プラットフォーム事業を展開する有望企業と評価できます。一時的な景況感の影響はあるものの、長期的には高い収益性と成長性が期待でき、安定した財務基盤も備えています。今後の株主還元強化や事業拡大に注目が集まりそうです。
ログリー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ログリー株式会社は3月決算の企業で、第3四半期決算は2023年12月31日を基準日としています。また現在のところ同社は配当を実施していませんが、事業の成熟に合わせた株主還元の強化が期待されます。デジタル広告市場の有力プレイヤーとして、今後の業績と株価動向に注目が集まるでしょう。