株式会社ミツバは、オートパーツ業界の大手企業です。前年同期比で8.3%増収、営業利益は302.0%増と大幅な増益を達成しました。半導体不足の改善で自動車生産が回復し、売上が好調に推移したことがその要因です。
企業情報
企業名: 株式会社ミツバ
証券コード: 72800
決算期: 3月期
株式会社ミツバの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ミツバの決算日は毎年3月31日です。第3四半期決算期間は2023年10月1日から12月31日となっています。
主な事業
株式会社ミツバは、主に自動車部品の開発・製造・販売を行う「輸送用機器関連事業」と、自治体や警察向けのシステム開発など「情報サービス事業」を展開しています。自動車部品分野が主力で全売上の9割以上を占める大手自動車部品メーカーです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高256,872百万円(前年同期比8.3%増)、経常利益15,711百万円(前年同期比306.7%増)と大幅な増収増益を達成しました。主力の輸送用機器関連事業が好調に推移し、営業利益率は5.6%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は、2023年3月期319,500百万円、2022年3月期272,566百万円、2021年3月期236,840百万円と順調に増加しています。一方で、利益は2022年3月期にいったん減少したものの、2023年3月期には大幅な回復を果たしています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の総資産は338,716百万円で、前連結会計年度末比10,263百万円増加しています。負債は233,678百万円と減少し、純資産は105,037百万円と大幅に改善しました。
資産の部
流動資産は208,001百万円で前期比9,812百万円増加しました。固定資産は130,714百万円で451百万円増加しています。現金及び預金が11,325百万円、受取手形・売掛金が2,709百万円増加したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は143,936百万円と13,423百万円増加しました。一方で、固定負債は89,742百万円と21,237百万円減少しています。短期借入金が16,276百万円、長期借入金が22,306百万円それぞれ変動したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は105,037百万円と前期比18,078百万円増加しました。利益剰余金が10,027百万円、為替換算調整勘定が5,555百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは7.3%、ROEは24.1%と高い水準を維持しています。自動車部品市場の回復と収益力の改善により、両指標ともに大幅に改善しています。
キャッシュフロー
営業活動CF は25,987百万円の収入、投資活動CF は5,919百万円の支出、財務活動CF は10,685百万円の支出となりました。営業キャッシュ・フローの増加と有利子負債の削減により、現金及び現金同等物は11,166百万円増加しています。
配当の支払額
当社は、1株当たり年間配当金を3円としています。優先株に対しても一定の配当を行っており、株主還元に努めています。
今後の展望
電動化の進展やAI・IoT技術の活用など、モビリティ進化への対応が課題となっています。新たな中期経営計画では、経営基盤の強化や財務体質の健全化に取り組む方針で、今後の成長が期待されています。
編集部のまとめ
株式会社ミツバは、自動車部品事業を中心に順調な業績回復を遂げています。売上高、経常利益ともに大幅な増加を果たし、収益性も改善しました。今後はモビリティ進化への対応が課題ですが、経営基盤の強化や財務体質の改善に取り組むことで、さらなる成長が期待できるでしょう。
株式会社ミツバの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ミツバの決算日は毎年3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までです。1株当たり年間配当金は3円で、優先株にも一定の配当を行っています。今後の成長に期待が高まる企業です。