MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算報告が公開されました。保険料収入が大幅に増加し、経常利益も大きく伸びたことで、この決算は非常に好調だと言えるでしょう。今後も成長が期待できる企業といえそうです。
企業情報
企業名: MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
証券コード: 87250
決算期: 3月31日
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算報告書は2024年2月14日に発表されました。
主な事業
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社は、国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外事業を主力事業としています。国内の損害保険会社である三井住友海上火災保険株式会社やあいおいニッセイ同和損害保険株式会社、国内の生命保険会社である三井住友海上あいおい生命保険株式会社や三井住友海上プライマリー生命保険株式会社などを傘下に持つ保険グループの持株会社です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は非常に良好でした。正味収入保険料は3兆2,304億円と前年同期に比べて8.7%増加し、経常利益は3,865億円と74.0%も増加しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も2,815億円と大幅に増加しました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と利益の推移は以下の通りです。売上高は年々増加しており、特に当第3四半期は4.9兆円と大幅に伸びています。一方、利益も好調に推移しており、当第3四半期の経常利益は3,865億円となっています。
四半期連結貸借対照表について
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は25兆8,423億円と、前連結会計年度末に比べて1兆4,923億円も増加しています。その内訳として、有価証券が17兆2,007億円、現金及び預貯金が3兆214億円となっています。
負債の部
負債合計は21兆9,296億円と、前連結会計年度末に比べて7,191億円増加しています。その主な内訳は、保険契約準備金が18兆8,743億円となっています。
純資産の部
純資産合計は3兆9,126億円と、前連結会計年度末に比べて7,730億円増加しています。自己資本比率は14.94%となっています。
ROAとROE
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社のROAは1.1%、ROEは7.2%となっています。前年同期と比べROAは0.4ポイント、ROEは3.2ポイントそれぞれ上昇しています。これは当第3四半期の業績好調を反映したものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下の通りです。営業活動によるキャッシュ・フローは2,546億円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1,330億円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは1,237億円のマイナスとなりました。全体としては、現金及び現金同等物は1,943億円増加し、期末残高は2兆9,212億円となっています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は、1株当たり220円となっています。これは前年同期の1株当たり197.5円から22.5円増加したものです。今後も安定的な配当の継続が期待できる企業といえるでしょう。
今後の展望
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社は、企業保険分野における競争法違反行為が発覚したことを受けて、2024年2月29日までに業務改善計画を提出することが命じられています。今後は、企業保険分野における適正な競争の実施や、コンプライアンス体制の強化など、企業の信頼回復に向けた取り組みが求められます。一方で、保険事業全体では堅調な業績が続いており、今後も成長が期待される企業だと考えられます。
編集部のまとめ
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算は、保険料収入の増加と利益率の向上により非常に好調な結果となりました。短期的には競争法違反問題への対応が課題となりますが、保険事業自体は安定して成長を続けており、今後も期待できる企業だと言えるでしょう。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。また、当期の配当金は1株当たり220円と前年同期から22.5円増加しています。今後も安定的な配当を継続していく方針のようで、投資家にとっても魅力的な企業だと評価できるでしょう。