株式会社ヒラノテクシードの決算が発表されました。2023年12月期第3四半期は、売上高が過去最高の34,710百万円を記録し、利益も増加しました。同社は、エネルギー関連分野を中心に好調な業績を維持しており、投資家の注目を集めています。先行きの経済動向が不透明な中、顧客の設備投資計画を背景に受注も堅調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社ヒラノテクシード
証券コード: E01548
決算期: 3月期
株式会社ヒラノテクシードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヒラノテクシードの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。決算発表は通常3ヶ月程度のタイムラグがあり、四半期決算は2023年2月14日に発表されました。
主な事業
株式会社ヒラノテクシードは、塗工機関連機器と化工機関連機器を主力事業としています。塗工機関連機器では、二次電池の電極塗工装置が主力製品。化工機関連機器では、成膜装置などを手掛けています。その他、染色整理機械装置やメンテナンス、部品製造など、幅広い事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高34,710百万円、営業利益2,639百万円、経常利益2,741百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,925百万円と、いずれも前年同期比で増加しました。利益率については、受注時と製作時の環境変化による原材料価格高騰などの影響はあるものの、徐々に回復傾向にあります。
売上・利益の推移
ここ数年、株式会社ヒラノテクシードの売上高は堅調に推移しています。前期から2桁の売上増を示しており、特に塗工機関連機器事業が牽引役となっています。利益面では、原材料高騰の影響はあるものの、営業利益は2,000百万円を超える水準を維持しており、安定した収益性を示しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月期第3四半期末の総資産は57,292百万円で、前期末比で3,230百万円減少しています。主な要因は、有価証券の減少や前渡金の減少などです。固定資産は12,638百万円となっており、前期末比で274百万円増加しています。
負債の部
2023年12月期第3四半期末の負債合計は19,696百万円で、前期末比で4,829百万円減少しています。主な要因は、短期借入金の減少です。一方で、繰延税金負債の増加もみられます。
純資産の部
2023年12月期第3四半期末の純資産は37,596百万円で、前期末比で1,598百万円増加しています。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の増加です。
ROAとROE
株式会社ヒラノテクシードのROAは直近3期平均で4.8%と高水準を維持しています。同様にROEも6.3%となっており、優良企業としての評価が高まっています。この背景には、安定した収益力と資本効率の向上があります。今後も業績拡大とともに収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社ヒラノテクシードのキャッシュフローは良好です。営業活動によるキャッシュ・フローはプラスを維持しており、財務体質も健全です。設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていますが、これは成長投資の一環と位置づけられます。全体としてキャッシュ・ポジションは強固と言えます。
配当の支払額
株式会社ヒラノテクシードは、株主還元に積極的で、2023年12月期の1株当たりの年間配当は56円を予定しています。直近3期の平均配当性向は37.6%となっており、利益成長に応じた安定的な配当政策を維持しています。株主の皆様にとって魅力的な銘柄であると評価できます。
今後の展望
株式会社ヒラノテクシードは、エネルギー関連分野を中心とした設備投資需要の堅調な推移を背景に、今後も成長軌道を維持することが期待されます。一方で、原材料価格高騰などの影響も意識しつつ、受注増加に向けた取り組みを強化していくことが重要です。中長期的には、同社の技術力と顧客基盤を活かしながら、新規事業の開拓にも期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ヒラノテクシードは、エネルギー関連分野を中心とした好調な業績を維持しており、投資家の注目を集めています。2023年12月期第3四半期には、売上高、各利益ともに増加を示し、堅調な収益基盤を確立しつつあります。今後も、技術力と顧客基盤を活かしながら、更なる成長が期待されます。同社の株式は、中長期的な投資対象として魅力的な銘柄と言えるでしょう。
株式会社ヒラノテクシードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヒラノテクシードの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が基準日となっています。同社は株主還元に積極的で、2023年12月期の1株当たり年間配当は56円を予定しています。直近3期の平均配当性向は37.6%と安定的な配当政策を維持しており、投資家にとっても魅力的な銘柄です。