データセクション株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。前年同期比で売上高が16.3%増加し、業績は好調に推移しています。特に、南米でグループ会社の売上が大きく伸びたことが大きな要因となっています。一方で、企業再編に伴う先行投資で営業損失は拡大した模様です。今後の中期的な成長に向けた基盤作りを進めているようですね。
企業情報
企業名: データセクション株式会社
証券コード: 39050
決算期: 2023年12月期
データセクション株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
データセクション株式会社は3月31日が決算期末日となっています。第3四半期連結決算は2023年12月31日時点での数値となっています。
主な事業
データセクション株式会社は、AIやビッグデータの解析技術を活かしたソリューションを提供する企業です。主な事業は国内事業と海外事業の2つに分かれており、国内ではAI・システム開発事業、ソーシャルメディア分析事業、リテールマーケティング事業を展開しています。一方で、海外ではグローバルに「FollowUP」ブランドのリテールマーケティングサービスを展開しており、特に南米市場での事業拡大に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,549百万円と前年同期比で16.3%の増収となりました。一方で営業損失は182百万円と前年同期より拡大しています。これは、企業再編に伴う先行投資の影響によるものです。利益率では、調整後EBITDAがマイナス23百万円となり、前年同期の115百万円から大幅に悪化しています。
売上・利益の推移
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比で16.3%増加しました。特に海外事業は28.6%の大幅な増収となりました。一方で、国内事業は8.7%の増収にとどまりました。利益面では、営業損失が122百万円から182百万円に悪化しています。これは、企業再編に伴う先行投資の影響によるものです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は3,505百万円と、前連結会計年度末と比べ880百万円減少しました。これは主に、貸倒損失の発生により長期貸付金が減少したことによるものです。一方、負債合計は1,799百万円と前連結会計年度末と比べ77百万円減少しました。純資産は1,705百万円と、前連結会計年度末と比べ803百万円減少しています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は3,505百万円で、前連結会計年度末に比べ880百万円減少しています。これは主に、長期貸付金が505百万円減少したことなどによるものです。一方で、無形固定資産のうちのれんが81百万円増加しています。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は1,799百万円で、前連結会計年度末に比べ77百万円減少しています。短期借入金が113百万円増加した一方で、長期借入金が266百万円減少したことが主な要因です。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は1,705百万円で、前連結会計年度末に比べ803百万円減少しています。利益剰余金が858百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは△9.6%と前年同期の1.1%から大幅に悪化しています。また、ROEについても△36.5%と前年同期の1.0%から大幅な悪化となりました。これは、当期の親会社株主に帰属する四半期純損失が852百万円と大幅な損失計上となったことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため開示されておりません。ただし、減価償却費とのれんの償却額の合計額は、146,603千円となっています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間においては、配当の支払いはありませんでした。前期も無配であったため、当面の間、配当は見送られる可能性が高いと考えられます。
今後の展望
当社グループは、2024年1月26日及び2月13日の取締役会決議において、最大1,496百万円の第三者割当増資及び新株予約権の発行を決議しています。この資金を活用して、M&Aや資本・業務提携などによる事業のさらなる拡大を目指すとしています。ポスト・コロナ時代に向けた企業体質の強化に取り組み、持続的な成長を目指す姿勢が窺えます。
編集部のまとめ
データセクション株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比で16.3%増加と好調でしたが、企業再編に伴う先行投資の影響で営業損失が拡大しました。一方で、最大1,496百万円の第三者割当増資を決議するなど、事業拡大に向けた積極的な施策にも着手しています。今後の業績回復と中長期的な成長に期待が寄せられますね。
データセクション株式会社の決算日や配当についてまとめました。
データセクション株式会社の決算日は3月31日です。当期の第3四半期決算では、売上高は前年同期比で16.3%増加しましたが、利益面では先行投資の影響で悪化しました。一方で、資金調達を目的とした第三者割当増資の実施を決議しており、今後の事業拡大に期待が高まります。配当については、当期も無配が続く見通しですが、今後の業績次第で復活する可能性もあります。