今回は2023年12月期の決算報告書をご紹介します。株式会社極楽湯ホールディングスは日本を代表する温浴チェーンを展開する企業です。コロナ禍の影響で厳しい状況が続きましたが、直営店舗の入館料価格改定や人気IPとのコラボなどが奏功し、大幅増収増益となりました。中国事業の整理を進めるなど、企業体質の強化にも努めています。今後の更なる飛躍に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社 極楽湯ホールディングス
証券コード: 23400
決算期: 2023年12月期
株式会社 極楽湯ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社極楽湯ホールディングスの決算期は3月31日が基準日です。今回の2023年12月期は第3四半期の決算報告となります。毎年3月期の決算が発表され、株主総会は6月頃に開催されています。
主な事業
株式会社極楽湯ホールディングスは、日本全国に温浴施設を展開する大手企業です。独自ブランドの「極楽湯」を中心に、中国にも出店していました。国内外のリラクゼーション事業を中心に、飲食や娯楽など、ライフスタイルの提案にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当期の連結売上高は10,708百万円と大幅に増加しました。営業利益も368百万円と黒字化し、前期の損失から大幅な改善となりました。入館料や回数券の価格改定、人気IPとのコラボなどが奏功しています。一方で、中国事業の整理に伴う子会社株式売却損があり、最終的な親会社株主に帰属する四半期純利益は80百万円となりました。
売上・利益の推移
コロナ禍の影響で2年ほど業績が低迷していましたが、直営店舗の価格変更や販促施策が功を奏し、大幅な増収増益となりました。連結売上高は前期比19.8%増、営業利益は前期の損失から黒字化しました。今後も業績回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当期の総資産は10,939百万円と前期末比4,232百万円減少しました。主な要因は、中国事業の整理に伴う連結除外によるものです。一方、負債は8,598百万円と大幅に減少し、自己資本比率も19.0%まで改善しました。財務体質の強化が進んでいます。
資産の部
流動資産は3,162百万円と大幅に減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。固定資産は7,776百万円となり、減損などで有形固定資産が減少しています。
負債の部
流動負債は2,697百万円、固定負債は5,900百万円となりました。借入金の返済などで大幅に減少しています。
純資産の部
純資産は2,340百万円と大幅に増加しました。第三者割当増資などにより資本金と資本剰余金が増加しています。また、連結除外に伴う為替換算調整勘定の増加などもあります。
ROAとROE
ROAは前期の-0.9%から当期は2.0%と改善しました。ROEについては前期-14.2%から当期2.8%と大幅に上昇しました。収益性の向上と財務体質の改善が進んでおり、投資家の期待も高まっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは546百万円のプラスとなりました。投資活動によるキャッシュ・フローは-560百万円と支出超過となりました。一方、財務活動によるキャッシュ・フローは-2,627百万円と大幅なマイナスとなりました。これは借入金の返済などによるものです。全体として2,641百万円の減少となりました。
配当の支払額
当期は無配となりました。経営体質の改善に注力していることから、配当はありませんでした。今後の業績回復を見守る必要がありますが、株主への利益還元に期待がかかっています。
今後の展望
株式会社極楽湯ホールディングスは、中国事業の整理を進めることで再び財務体質の強化を図っています。国内事業では人気IPコラボや新商品の投入など、お客様の需要を捉えた戦略に取り組んでいます。今後さらなる飛躍が期待されます。
編集部のまとめ
今回の決算で株式会社極楽湯ホールディングスは、コロナ禍の影響から徐々に回復基調にあることが分かりました。特に直営店舗の価格改定や、IPコラボなどが奏功し、大幅な増収増益を達成しました。一方で、中国事業の整理に伴う損失も計上しています。今後は国内事業を中心に、お客様ニーズに応えた商品・サービスの提供に注力し、さらなる業績向上が期待されます。
株式会社 極楽湯ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社極楽湯ホールディングスの決算期は3月31日が基準日で、株主総会は6月頃に開催されています。当期は無配となりましたが、今後の業績回復次第で、株主への利益還元にも期待がかかっています。